2011年7月4日月曜日

屋上でのヴァカンス

暑くなると食欲をなくすとよく言われますが反対に、暑い日に限る!といったレパートリーが大活躍し、相変わらず作ったり食べたりするのを楽しんでいます。キッチンで汗をかきながらの料理も「辛い」と言う人もいますが、氷たっぷりのジントニックやカンパリソーダさあればお料理もなかなかスムーズに楽しくできちゃうのが不思議。

でも夏だと一番楽しく、そして美味しいのがやっぱりバーベキュー。暑いキッチンにこもらなくても良いし、実際焼いてくれるのは夫なので準備さえすれば2杯目のジントニックは屋上の気持ちいい風を浴びながらゆっくり楽しめるのです。暖かい季節はほぼ毎週末バーベキューであるのはこれが理由ではないので誤解しないでくださいね。美味しいバーベキューの秘密はやはり準備なので私が料理をサボれるわけではありません! 準備ができたら屋上に運び、そこから夫とバトンタッチになるのです。これ以降は口出しや手を付けることはいっさい禁止。屋上は夫のテリトリー。 


なぜバーベキューって「男性の仕事」なんでしょう? 普段家事をいっさい手伝わないくせにバーベキューとなると急に威張りだす男性も数多く知っています(笑)。 でも女性が焼いている姿も何となく格好がつかないような気もするんですよね。 

美味しく味付けをして、下ごしらえ、準備をする女性。パーフェクトにそれを焼き上げてくれる男性。 素晴らしいチームワークだからバーベキューは美味しく、そして楽しいのかもしれません。

通常はいつもお肉中心だけれど今回はテレビの旅行番組でスペインの海辺のレストランを紹介していたことに影響され、「地中海グリル」に挑戦。昔、南スペインの港のレストランで食べた魚のグリルを思い出してものすごく食べたくなってしまって...

前菜には大きなエビ。これは塩だけで味付けしてシンプルに。エビの甲羅が焼ける香りがたまりません。メインにはオレガノ、パセリとオリーブオイルで味付けした魚を丸ごとグリル。和食だと「塩焼き」と呼ぶぐらいで最初に塩をかけますが、今回見つけた英語のレシピでは魚のグリルは塩は後からしたほうが身が乾いてしまわないと書いてあったのでその方法を試すことに。

準備完了!私の仕事はこれでおしまいなのでアペリティフのカンパリオレンジ
とアサリのワイン蒸しを楽しみにながら
ついでにアスパラガスも焼いて、近所のワンちゃん友達にいただいた新ジャガをローズマリーでソテー。実はこれ、前日にたくさん作った残り物。ローズマリーをつけたまんま冷蔵庫で保存し、翌日バーベキューの火を借りてフライパンで温める程度にソテーしたらハーブの味がさらに染み込んでいて、とても深みのある味になっていたのです。お魚にはぴったり。
before
after
ちょっと網にくっついてしまったけど美味しかったです!

焼き上がる直前に魚に塩こしょうをしたら、確かに身はジューシーでふわふわでした。


夕方、いい風が吹いていて目をつぶれば本当にスペインやギリシャ海沿いにいいる気分。足りなかったのが波の音とアコーディオンを演奏しているおじさん。(ヨーロッパのリゾート地でのレストランへ行くと必ずアコーディオンを演奏しながらテーブルからテーブルをはじごしているおじさんがいるのです)。でも両方とも、いつでも聞こえてきそうでした。


「なーんだ、今日はお肉じゃないの?」
とちょっといじけ気味のボニー。
バーベキューでお肉を焼いている匂いが大好きだけど
魚にはあまり興味がないようでした。
夏休みの計画は今のところなく、「これが私たちのヴァカンスなのかも」と冗談を言いながらの夕食でしたが、家で美味しく、楽しく食事を通して「ヴァカンス気分」を味わうのもそう悪くないかも。 終わると「来週はどこへ行こうか」って言いながら片付けを始めました。