2019年9月28日土曜日

爪切りはどこ?

Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
ぜひこちらも合わせてお楽しみください!


................................................................................


爪切りってどこでしますか?
そもそも、ネイルもプロにお任せするようになった今、
家で爪切りはしない人も増えてきたかもしれません。
でも家族とかもいればやっぱり必需品なのでは。
なんだかとネイルケアのものは誰でもあるかと思います。

そもそも爪切りなんて、変な話題ですよね。

夫と一緒に住み始めた時のことでした。
彼がリビングで爪を切り始めたを見てかなりショックを受けたのです。

え!?ここで?人前で?

振り返ると自分の父が爪を切っているところは見た記憶がまったくありません。
私もだいたい寝室で、お風呂上がりとかにベッドの上でパチパチやっていました。
だから爪切りとはプライベートでやることだとずっと思ってました。

でも夫から見ればリビングでのパチパチが当たり前で
これってライフスタイルや文化の違いなのかも、と思いながら、
そしてあのパチパチする音にイラッとしながら、
爪が飛び散らないか気にしながら...仕方がないと少しずつ慣れました。

彼にだってきっと私の行動で気に入らないこともあって
我慢してきたでしょうし。

純粋な国際結婚ではないかもしれませんが
半分国際結婚のようなものなのでそれは仕方がないことかもしれません。
そもそも国際結婚でなくても夫婦でライフスタイルのはずれはあると思います。

でも、パチパチには慣れても、どうしても融通が効かなかったのが
リビングのテーブルの上に爪切りをはじめとして、
ペンや塗り薬などなどが置いてあること。
結構色々なものがあるんですよね。


やはりソファ周りで使う細々したものがどうしても集まってきます。

そんなことからソファテーブルを買う時の第一条件が
引き出しがついていることでした。

気に入ったデザインで引き出し付きはなかなか見つからなく、
1年ぐらいかけてようやく見つけたのがアジアン家具のショップで見つけた
ずっしりした重みのある古材でできた引き出し付きのテーブル。
まさにイメージしていたものでした。


ここに好きな物を思う存分入れてくださいと、
ほぼ夫専用の家庭の平和を救う引き出しです。

そこにこっそり私のネイルファイルを入れさせてもらうようになりましたけどね。
夫婦とは不思議なもんです。




2019年7月14日日曜日

色に飽きてきた壁、失敗して選んだ色の壁、どうする?


Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
ぜひこちらも合わせてお楽しみください!


................................................................................

前回では失敗のない壁の色の選び方のお話をさせていただきました。

今回は「もう塗っちゃった〜」と思っていたり
「今の色に飽きてきた」と思っていらっしゃる方、
どうすれば良いのでしょう、といくつか考えてみた方法をシェアしましょう。


いちばん簡単な解決法は塗り直す、壁紙であれば貼り替えることですよね。
あまりにも当たり前の話ですが今日はその話ではありません。

とくに塗ったばかり、壁紙を貼ったばかりですと
そうすぐやり直すのには余計なコストもかかってしまいますし。



でも、万が一塗り替え、張り替えをお考えでしたら
色の選び方について、ぜひ全開のポストも読んでみてください!

最近では市販で「貼って剥がせる」賃貸でも使えるような壁紙もありますが、
気に入った色や柄のものがあればそれを使うのが1つの方法です。
自分でできてしまうのが嬉しいポイントです。

でも、そこまで手間をかけたくない方、
その色とうまく付き合っていく方法を考えなければなりません。




前回の投稿で書きました私の20代のペパーミントグリーンに塗ったキッチンの
失敗の最大の原因は窓がなく明かりが足りなかったことでした
それを事前に計算していなかったまだ初心者だった私の大きなミスでした。
やっぱり自然光は大切です。
でも、窓をつけるわけにもいかないのでとりあえず照明を増やして
IKEAの白い家具を一面に置きました。

今はどうかわかりませんが、当時のベルギーではシンクだけがついていて、
コンロや収納は自分でつけられるような賃貸も結構あり、
一見不便そうには思いますが逆に好きな家具が置けるので良い点でもありました。

買ったのはオープン棚だったのでガラス容器に調味料を入れたり、
白い食器を並べたりして「見せる収納」で奥の壁ではなく
手前のアイテムが目線を引くよう工夫。


そうすると、照明や白い家具のおかげで全体が明るくなるとグリーンまでもが
少し鮮やかさを取り戻しそれほど気にならなくなりました。

とりあえずセーフ。


ポイントは、光や明かりの当たり方をどう変えられるか、
そしてアイキャッチをつくることです。
アイキャッチはあまり目立って欲しくない物から視線を引き離す効果もあります。


「気に入らない色」「飽きた色」の壁の前に家具を置いて
素敵なものをディスプレイすればアイキャッチになります。

ただ、似た色のものを置いてしまうと同化してモノも壁も
一体に見えてしまうのでより壁が目立ってしまいます。
違う色、反対色を使うと背景となる壁が物を引き立てくれるます。


Photo by Fancycrave.com from Pexels

壁の前に物を置いてしまえばさらに壁の見える面積も小さくなり、
それほど目立たなくなります。
家具でも良いですし、
大きめのポスターやアート、ファブリックなども素敵です。

erin williamson - 住まいの写真はこちら - Houzz


壁に穴を開けられなくても、大きめのものを床、または家具の上に
立てかけても十分効果が出ます。
こちらは自宅の書斎。
ちょっと話が違って、この壁のチャコールグレーのような色は大好きなのですが
手前に白い家具や白が多い大きなポスターを置くことで
暗さは感じなく、逆に白が引き立って明るく感じます。



壁を変えられなければ周りをいつもとちょっと変えてみてください。
家具、アート、ディスプレイ小物、インテリアグリーンなど、
今まで置いてなかったら置いてみる。
すでにディスプレイなどを飾っていれば色やアイテムを
見直してみるのも方法です。

嫌な色もそれほど嫌ではなくなるかもしれません。


.............................................

Home Life Styleではインテリアのカラーコーディネート、
色、壁のアドバイス、小物スタイリングやインテリアの個人レッスンも承っています。
ご興味のある方はぜひ、ホームページへ!





2019年7月2日火曜日

失敗しない壁の色の選び方

Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
ぜひこちらも合わせてお楽しみください!


................................................................................

アクセントウォールの色に飽きた、

またはイメージしていた色と違う

など経験されたことがある方もいらっしゃると思います。


Photo by rawpixel.com from Pexels


私もそんな経験者です!
ずっと昔、まだ20代前半の就職して間もない頃に当時住んでいた
ベルギーのアントワープで借りたアパートの壁を
大家さんが「塗っても貼っても、好きなことをしていいよ」
と言ってくれたことがありました。
(ヨーロッパでは壁塗り、穴空けOKの賃貸も中には結構あります)

窓のない暗くて狭いキッチンをなんとかしたいと思って
色のチャートを見ていたところ、明るいペパーミントグリーン
爽やかなムードに決定。

でも、それが私の判断ミスで大失敗となったのです。
洞穴のような小さくて暗いキッチンに塗ったペパーミントグリーンは
爽やかな可愛らしさを失い、
無表情などんよりしたグリーンにしか見えなくなってしまいました。

サンプルではあんなに可愛かったのに。

初めてのペンキ塗りでいきなりの大失敗。
就職先のインテリアデザイン事務所の上司に見てもらったところ
「気持ち悪い」と言われたぐらい(笑)
よくまあ、あのセンスの悪さで会社をクビにならなかったと
今になって笑いながら思い出します。

でも良い勉強になりました。
そして色により深く興味を持つきっかけにもなりました。

Photo by drmakete lab from Pexels


色とは光加減はもちろん、照明の明るさや色味によっても変わってきますし、小さなサンプルと壁一面といった広い面積でも見え方が違ってきます。
色見本などの小さな面積で見る明るい色は、広い面積になるとより明るく見える一方、ダークグレーやネイビーのような暗い色は広い面積ではさらに暗く見えたりもします。これを色の面積効果と言われ、色選びにの際には気にかけたいことです。


ペンキであれば実際に塗る場所で試し塗りをしてみたり、
壁紙であれば少し大きめのサンプルをそこに当てたり貼ってみることが大事です。

でも塗ったり貼ったりして「はい、良し」とすぐに判断はせず
朝の光やお昼、午後、夕方の光、晴れた日や曇りの日など、
光によって色の見え方がどう変わるかを見たり、
照明を点けた時の見え方も確認することが重要です。

1日のうちでも見え方がだいぶ変わることもあります。

今の自宅を塗った時には
候補となる数色を1週間ぐらい塗る予定の壁に貼っておいて
毎日見ながらじっくり考えました。

途中で「この色はやっぱりちょっと...」と思って候補から外したりしながら
最終的にいちばんしっくりときた色が決めることができました。

も、そんな全ての条件にぴったり合うことを求めていると
なかなか決まらないと思いますよね。

全ての条件に合えば良いのですが、
いちばん過ごす時間帯の光加減で見てみるのも1つの方法です。



例えば寝室であれば、昼間はあまり過ごさないので
夜の照明をつけた時の色の雰囲気を見てみるのも良いでしょう。

朝と夜をいちばん過ごすダイニングであれば、朝の光と夜の照明をつけた時の色味を見てみるとか。
とくに照明によって色の雰囲気が大きく変わることがあるので、
自然光と照明の両方をとりあえず確認しておくのがベストです。

窓がない、自然光がない、天井からのペンダントライトが1つしかないことも考えずに
お店で見たペパーミントグリーンの色見本だけで判断してしまったのは
壁の色選びでいちばんやってはいけないことだったんですね。

でも、壁の色だけに関わらず、インテリア用品や、
ファッションでも意外とやりがちなことです。

次回はもう存在してしまっている
そんな困った壁の対策方法をご紹介します。

ぜひお楽しみに♬



.......................................

インテリアカラー相談、コーディネーション、収納スペースのご相談について詳しくは
ホームページからどうぞ!



2019年6月10日月曜日

インテリアコーディネートのプレゼンテーション

Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
こちらから色々わかります!


....................................................

先日、インテリアスタイリストのさかのまどかさん主催の
ワークショップに参加させていただきました。



インテリアのプレゼンテーションをする勉強会でした。

参加者の皆さんがインテリアに関わるお仕事をされている
プロフェショナルが一緒に勉強をする会です。

プレゼンテーションの勉強をするのは学生時代以来のこと。
卒業してからは(もうかなり昔の話?)クライアントさんに直接プレゼンをする機会があっても
他のプロの人のプレゼンを見たり、自分のも見てもらって
お互い意見を言い合う機会はなかなかないもの。

会社勤めであれば上司や同僚から学べることはたくさんあっても
フリーランスは案外と孤独な世界なんですよね(笑)




全員同じ、あるマンションの間取り図をいただき、
自由にクライアントさんのペルソナを考え、
その人に向いたインテリアをコーディネートするのが宿題でした。
唯一決まりごとは壁や床材と施工は別に、
家具やインテリア用品の予算が100万円以内であること。


プレゼンの形は自由。
パソコンを使っても、手書きでもOK.


コーディネートの内容というよりも人前で話すプレゼンの
練習をするのが今回の目的だと言われましたが
なにしろ参加者の皆さんがプロなので内容のレベルも高いことを予想。
(そして楽しみ!)
自分も必死でプランを作成しました。

3週間後のプレゼンテーションの会の日。
自分なりには満足するようなコーディネートのプランを持ち、会場へ。




まずはさかのさんのアシスタントさんのAさんから。
説明が上手、言葉遣いもとても丁寧。
いきなりの高レベルでのスタートでしたよ!

パソコンを使ったり、手作りであったり、パソコンと手作りの組み合わせなど、
プレゼン方法は様々。
でも、みなさんご立派でした。
内容もさすが、と思うものばかり。

さてさて、

私が作成したコーディネートをここで簡単にプレゼンをしましょう。

プレゼン方法は、昔ながらの(年齢を感じる!)手作りボード。
図面やパースも手描きです。

絵を描いたり、写真をペタペタ貼ったりするのがもともと好きで
楽しく作成できました。

クライアントさんは40代のDINKS。
ご夫婦ともにお仕事が忙しく、帰宅した時にリラックスでき、
心も癒されるような空間をご依頼いただいたシナリオを考えました。
グリーンがあって、奥様が好きなイギリスの家具。
でもあまりこてこてなクラシックなイングリッシュではなく
軽めな、今の時代に合っているスタイルをご希望されていました。

お二人ともお料理好きで週末には友人を招いての大人の
ホームパーティーをするのが好きな方達です。



そこでご提案させていただいたのが
温かみが感じられる、ナチュラルヴィンテージな空間。
ヴィンテージと言えばちょっと前に流行った「男前インテリア」や
「ブルックリンスタイル」を思い浮かぶ方も多いでしょう。
でも今回は優しいフォルムの家具や、リネンやベルベットなど
質感が楽しめるファブリックも加えて流行や一つの「テイスト」に
捉われない長く楽しんでいただけるインテリアのご提案でした。

アクセントカラーはグリーン。
たくさん飾る植物が自然なアクセントとなり、
さらにファロー&ボールのグリーンの壁紙を使った
壁のアクセントにも自然界からのモチーフとグリーンを反映させました。




ダイニングのポイントとなるのがヴィンテージ風の「アポセカリー チェスト」。
昔、薬局で使っていた小さな引き出しがたくさんついたチェストです。
床までずっしりしたものが多いのですが
空間の広がりを感じられ、軽さのある脚のあるタイプを選びました。

1点物の古い家具を使うときには無理して木の色を揃えようとすると
逆に不自然に見えたり、それぞれの家具が映えなくなることもあり、
木の色にはあまり捉われないよう、それよりも古材ならではの味わいを生かすことにしています。

ダイニングのチェアはイギリスのアーコールのチェア。
一つずつ違うデザインのものを選び、動きと面白みを出しました。

ホームパーティーにいらしたお客さまに
好きな椅子を選んでいただくのも楽しく、緊張もほぐれ、
きっと会話にもつながりそうなカンバセーションピースです。

そして大勢集まったときのために古材でできたベンチもプラス。
使っていないときには壁沿いに置いて
グリーンを置いたり、絵を立てかけたりもできます。

テーブルの上にはコンクリート製のペンダントライトを2点。
木の素材が多いので少し変化を出しました。


リビングではリネンのカバーのソファを。
椅子のフォルムが硬くなりすぎないよう、ルースなカバーを選びました。
アクセントとなるグリーンのベルベットクッションを置いて、
異なる素材感が楽しめます。



ソファテーブルはダイニングの椅子と同じ
アーコールのコーヒーテーブル。 
少し離れていても、ダイニングとリビングとのつながりを意識しました。

壁紙はプリントアウトしたサンプルを切り取ってイラストに貼り付けたので
柄のサイズは大きめですが、色のイメージと全体の雰囲気がわかります。

ダイニングの壁の一部にも縦に少しだけ同じ壁紙を取り入れたのに
お気付きでしたか?
縦長に入れることで天井も少し高く感じられる効果があります。

カーテンはダイニングも同じで生成り色のリネン。
窓の上からではなく、海外でよく見る、天井のすぐ下から吊るすスタイルにし、
ここでも高さを強調しました。

グリーンのパーソナルチェアも置きました。
位置的には、LDKのドアを開けるとちょうど見える場所なので部屋の
第一印象としては大切な要素でもあることから
少し高級感のあるベルベットの素材のカバーがついたアームチェアに。

基本的にはアクセントはグリーンのみですが、
季節のお花や本、ちょっとした小物やアートで差し色を加えても綺麗です。

一つ一つ要素を説明しながら、なぜそれを選んだのか、
インテリアにまつわるストーリーを語ることを意識しました。

ただ素敵だから選んだ、調和するから選んだだけではなく、
クライアントさんは物語に感動を覚えるからです。



プロの皆さんの前のでのプレゼンは緊張しましたが
本当に良い訓練になりました。

他の方のプレゼンから色々学ぶこともでき、
今後は自分らしさを保ちながら皆さんから学んだことも生かしたいと思っています。

同じく、パソコンは一切使わない私の手作りのプレゼン資料から色々学べたと
嬉しいご感想もいただきました。

プロがプロから学ぶ会っていいですね。


終わったところで皆さんの緊張もほぐれ、
さかのさんの大好きなカレー屋さんのケータリングで美味しいランチ!




勉強し、交流ができ、美味しいものが食べられ、
新しいお友達もでき、なんて楽しいイベントだったのでしょう!

さかのさんのインスタも素敵ですよ。
ぜひこちらからCLICK!


.......................................

インテリアの相談、コーディネーション、収納コンサルティングについての
ご依頼、お問い合わせはHOME LIFE STYLE のCONTACTページからどうぞ!