2013年7月26日金曜日

天使、それとも悪魔?






















何度見ても美味しそうなチョコチップクッキーに見えても
実はこれ、鶏レバークッキー。
人間用ではありませんのでご心配なく。
ワンちゃん用クッキーです。

オーツと鶏レバーとパルメザンチーズのクッキーです。

一見美味しそうだけれどはっきり言って気持ちが悪い。
ちなみにほとんど何でも食べられるのですがレバーや内蔵系だけは大の苦手。

オーブンからクッキーを取り出し、
テーブルの上で冷ましている間に帰宅した主人。

「おっ。クッキー焼いたんだ。美味しそう!」


自分の中の悪魔は、何も言わずに、
主人がつまみ食いをするのを黙って見たがっていました。

しかし、愛なのでしょうか、
自分の中にいると思ってもいなかった天使が出てきて、
主人を止めてしまったのです。

黙っていたらどうなったでしょう。
けしてレバーは嫌いではない主人ですが、
チョコレートを期待してぱくっと口の中に入れた瞬間のショックは
かなり大きかったでしょうね。

ちょっと見たかったような...

また出てきてしまう、あの悪魔の一面。

そんなことを思った密かなお詫びに週末、
本物のチョコチップクッキー(人間用)を作ろうと思ってます。

と天使のようなことを言いながらもやっぱり悪魔。
このレバークッキーを見てチョコチップクッキーを
どうしても自分が食べたくなっただけのことです。

2013年7月23日火曜日

ベイリーの介護生活


食欲がぐっと落ちてしまった最近のベイリー食事は
つぶしたサツマイモとカボチャに、
フードプロセッサーで刻んだ茹でたお肉や野菜とライスを混ぜた手作りごはん。
















食べやすく、消化に良いようにほとんどペースト状。
でも最近はそれだけではなかなか食べてくれません。

食欲がないくせに、おやつのジャーキーを見ると目をまんまるにして
嬉しそうな顔をすることをヒントに、
フードプロセッサーで粉状にしたジャーキーを、
食べる直前、ベイリーの前で餌にふりかけてよく混ぜてあげると
それがまた不思議なことに美味しそうに完食してくれるのです。

お肉を茹でたスープを少しかけ、ジャーキーをふりかけて「お茶漬け風」に。
それを一口一口、私の手から食べる甘えん坊さん。






















病気やその日の体調で味覚が変わるのは人間と同じですね。
最初はただのワガママだと思っていたのですが、
それももちろんあるかもしれませんが、今のベイリーにとっては
今までの手作りご飯だけではどうも味が薄いみたいです。

市販の缶詰のフードを混ぜたり、ジャーキーのお茶漬け風だと
食べてくれることが今は救いになっています。 

もう一つごはんにプラスするのが肝臓をサポートするためのサプリ。
そして食後は何種類からのお薬。
ベイリーくん、なかなか大変ですね。
でもお薬を飲めば美味しいクッキーがもらえることが分かってきたようです。





















床のタイルが冷たくて気持ちが良いのか、一日中玄関で寝ています。
食事ももちろん、涼しい玄関で。
















玄関にある家具は、薬やサプリおやつや介護用品で
すっかりとベイリーの「介護ステーション」に変身してしまいました。

2013年7月11日木曜日

香りと記憶


久しぶりに手に取った2つのフレグランス。





















両方同時にシュシュッとスプレーし、香りがブレンドしたとたんに
記憶が一気に3年前に戻りました。

香りでそのような体験されたことありませんか?

「あの人の香水だ」
「あの時に泊まったホテルの廊下の匂いだ」
など、何回もそのようなことが今までありました。

この2つのフレグランスは3年ほど前に
母の展示会を行った時を思い出させてくれます。
カラーワークスさんのパレットギャラリーで開いた、
「森瑤子、再会に乾杯展」でのさまざまな風景や出来事のことを。

空間に焚いていた、森瑤子にぴったりの
2種類のアロマキャンドルのブレンド。
イギリスのJo MaloneのPomegranate noir (黒いザクロ)と
Wild Fig and Cassis (イチジクとカシス)の2つの香りのブレンドでした。
フルーティーでありながらセクシーでミステリアス。
ちょっと危険やスリルを感じさせる大人の香り。





















あの時、森瑤子の世界をつくりあげるために使った真っ赤な壁紙や
ペンキ、床に敷いたフワフワなカーペット、カーペットの上に放り投げたように
置いてあった真っ赤なヴェルヴェットのクッション、
書斎を再現するために使ったアンティークのテーブルの質感、
オープニングパーティの風景や、来てくださった様々な人達のお顔などが、
まるでスライドショーのように、
次々と目の前を一瞬のうちに通り過ぎて行ったような気持ち。
そして様々な場面が目の前を通り過ぎている間に聞こえてきたのが
当時、バックでかけていた母が大好きだったヴィヴァルディの「四季」。





















ほんの一瞬のことでしたが、不思議な体験でした。

2013年7月6日土曜日

Feeling thankful






















仕事でもプライベートでも忙しい一週間でした。

先週末、愛犬ベイリーがまた貧血で入院をしてしまい、
三度目の輸血を行い、無事退院。

入院する嘆美に少しずつ弱っていくのは確か。
今は立ち上るときや、ごはんを食べる時には人の助けが必用なぐらい。
でも体が弱っていても、目がキラキラと輝いているところが
なによりも私達を安心させてくれています。
がんばりたいといった意欲と、私達を心配させたくない
ベイリーらしい優しさの両方が込められている
目の輝きだと思うとちょっと胸が痛むところですが、
とにかくベイリーを信じることが最も正しいことなのかなあ、
といった強い思いがあり、かえってベイリーから力をもらっている気持ちです。

そんな一週間のなか、素敵なお知らせもあります。
久しぶりに母、森瑤子の新しい本が本日出ました!






















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「女は贈り物されるのが好きだ。」
by 森瑤子
写真:おおくぼひさこ
(サンマーク出版)
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実は今日、7月6日は母の命日。
亡くなって20年が経ちます。
あっという間の20年。
生きていたら72歳。
72歳になった母を見てみたかったです。
今だったら、素敵な大人同士の付き合いができていはず、
最近よく思うことがあります。
一緒にお酒を飲みたかったなあ。
今夜や母が大好きだったシャンパンを飲む予定。
二人分飲んじゃいます!

この日に刊行を間に合わせるために一生懸命がんばってくださった
サンマーク出版の担当編集者のSさんをはじめ、
制作に関わった多くの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてこの素敵な本が作ることができたのはなによりも
今まで温かく応援してくださった多くのファンに方々のおかげです。
Thank you all so very very much!

2013年7月3日水曜日

クッキーとビスケット

















イギリスではbiscuit tin (ビスケットの缶)。
アメリカではcookie jar (クッキーのジャー)。

国によって「クッキー」なのか「ビスケット」なのかの
違いも面白いけれど、保存方法が違うのも不思議。

アメリカではビスケットとはふっくらした、
イギリスのスコーンに似たようなもの。
でもスコーンとはちょっと違いますが...

イギリスとアメリカとで使う単語が違うのは結構多くありますが、
そういうのって、いつどこで、そして何故変わったのでしょう。

イギリス人はビスケットを缶に入れて保存するのが一般的。
素敵な缶に入ったビスケットも売られていますし、
自分の気に入った缶に、買って来たビスケットを入れたりも。
ちなみにイギリス英語では缶のことはtinと言います。
そしてbiscuit tin とはどの家庭にもあるもの。
ビスケットは紅茶には必需品ですからね。





















アメリカで何故ジャーなのか分かりませんが、
大きなガラス容器にクッキーを入れるのが一般的らしい。

個人的には私はジャーの方が好き。
見えるところに置いてあってもインテリアと馴染み、
中に見えるクッキー/ビスケットも可愛いく見えるから。

でも一応半分イギリス人なので、我が家の場合は
cookie jar ではなく、biscuit jar と呼ぶべきかもしれませんね。

それにしても、我家のbiscuit jar の中身が減る早さが少し気になります...