2011年9月22日木曜日

すだち三昧



先日、徳島出身の画家、橋本シャーンさんからスダチがいっぱい届きました。

何と2箱、全部で2キロのスダチ!
徳島では何にでもスダチをかけるんだよ、とシャーンさんから聞いてからはこの季節になると毎年送ってくださるスダチを焼き魚はもちろん、お刺身、お豆腐、サラダ、お味噌汁など、テーブルに並ぶもの何にでも絞って入れてしまいます。それに焼酎やジントニックにも。とにかくスダチ三昧の季節です。かなりの贅沢。

先日、お昼のパスタもスダチ風味。オリーブオイル、ニンニクやアンチョビー、ケーパーなどをからめたスパゲティーにスダチを絞ったら一気に爽やかになって美味しかったです。



でもこれだけたくさんいただいたスダチ、せっかくだからもっと何か作れないか、と思ってアメリカのキーライムパイのレシピをベースに「スダチパイ」に挑戦。通常のライムより小さめなキーライムがなんとなくスダチに似ているし、なんとなくできそう、と思って。 

アメリカでは通常グラハムクラッカーを使ってパイ生地を作るのですがここはやっぱりイギリス流でいかなきゃ、と思ってマクビティ―のダイジェスティブビスケットを代用。イギリスのビスケット+日本のスダチ。またまた得意の和英ブレンド!

パイの中身にはスダチの汁が1/2カップ分必要。手でぎゅっと絞ってもあまりジュースは出ない。このままだと何個絞ったら1/2カップになるのかしら。このパイを作ることは失敗だったかしら?と少し不安になってきました。何か使えるものはないか、と思ってキッチンの引き出しを開けてみるとそこにはガーリックプレスが。

これならいけそう!


ニンニクの臭みが残っていないようによーく洗って早速切ったスダチを中に入れてきゅっと絞ったら結構な量のジュースが出てきたのです。これで一つ一つ、最後まで美味しいジュースを絞り出せて貴重なスダチも無駄にならない。思いもよらない道具で作業もスムーズに進めることができました。(でもやはりガーリック用のプレスなのでパイが成功したらスダチ用にもう一個買おうかな、と思いましたね!)

パイも大成功。



スダチならではの上品な味。最初の一口はレモンみたい、と思って一瞬ちょっとだけがっかりしたのですが二口目からはやっぱりスダチでした。レモンほどきつくない、と言うのでしょうか、あの繊細な味は確かにスダチです。

材料も、カロリーも、かなり贅沢なパイですが。

2011年9月12日月曜日

フレンチなインテリア


フレンチなインテリア

先週発売の「プラスワンリビング」はフレンチスタイルインテリアの特集。その中の「フレンチスタイルの色使い」でフランス的な色について少しお話をさせていただきました。



フレンチスタイルって何なんでしょう?フランスとは大きな国で地方によってかなり特徴が異なってきます。インテリアのスタイルをつくりあげるのはやはりその場所の文化や伝統。そして特徴的な色。空の色や自然の色、空気全体の色。 

プロヴァンスに行くと青空、ひまわりの黄色やラベンダーの紫のイメージがあってゴッホの絵の世界のような明るい色が思い浮かびます。

ボルドーのようなワインカントリーに行くとやはりブドウの色、砂利や土の色、なんとなく荒っぽいながら濃厚でしぶい印象。

北へ行くとドーバー海峡からくるもやもやっとした霧のかかったソフトなグレーっぽいイメージがあります。 確かに、ベルギーもなんとなくもやもやっとしていたなあ。そういった環境の色が人々の色への考え方を大きく影響し、インテリアにも反映されているのでしょう。

インテリアの「フレンチスタイル」とはエリアごとに特徴もあれば、さまざま伝統や文化が入り交じっている部分もたくさんあるのだと思います。

私の中で思い浮かぶフランスのインテリアとは、古いものを人々が大切にし続け、それを上手に今日的に取り入れられていること。もの一つ一つの歴史や現代の生活での使い方や役割を考えながら今の時代や空間に上手にフィットさせているような気がします。 それと同時に新しいものをどんどん受け入れていること。 伝統を守りながら新しいことを受け入れる。保守的であるべき部分では非常に、頑固と言えるほど保守的といったところもあるかもれませんが同時に前向きでもあり、斬新なものやアイディアも好き。そういったフランス人の考え方が好きです。

伝統を大切にしながら常に前向きであるところは日本人によく似ているのかもしれませんね。

2011年9月5日月曜日

ギリシャのヨーグルト


スーパーで「日本初」のギリシャヨーグルトと呼ばれるものの試食があり、ヨーグルト好きとしては興味深々であったので「どれどれ?」と早速試してみました。

水気が全然ない、濃厚でクリーミーでとても美味しく、本当に、本場ギリシャのヨーグルトのようでした。

翌日、ヨーグルトにラズベリーと、ハチミツをちょっとだけ入れて朝ご飯に。
昔から一番好きな組み合わせです。


ラズベリーをたっぷりのせて


ハチミツをほんの気持ち足してぐちゃぐちゃに混ぜるのが美味しさの秘密!?

 やっぱり美味しい。 この超濃厚なヨーグルトならではの美味しさ。
まるでラズベリーに生クリームをかけたみたい。

朝ご飯どころか、デザートにも良いかも。ホィップクリームの代わりにこのヨーグルトを使えそう。
嬉しい発見でした。

見た感じもしっかりホィップしたクリームのよう。

 あまりにも嬉しい新しい出会いだったのでもう一つ作ってみたかった一品を早速作りました。
Tsatsikiという、ギリシャのキュウリとヨーグルトのサラダ。 日本語ではどう書くのでしょう? ツァジキ? ツァツィキ? キュウリを千切りにし、水をよく切って、おろしニンニクと一緒にヨーグルトと和えるさっぱりサラダ。それに合わせて夜ご飯はラムチョップに決定。
ヨーグルトで晩ご飯のメニューが左右されるのは初めてでした!

お肉の付け合わせでも、ピタパンと一緒にディップ感覚でも美味しい。



2011年9月1日木曜日

我が家の定番ディナー


初めてのお料理の撮影。
テーマは「我が家の定番ディナー」。 
定番料理って作り慣れていて、今まであまり深く考えたことがありませんでした。なんとなく、ささっと作れてしまえるからこそ定番になっているのでしょうね。

撮影/取材が始まるとなんとなく緊張気味。
レシピの分量なんて今まで考えたことありませんでしたし。
今回選んだ定番は子供の頃から母が作っていて、今では我が家の定番にもなったイギリス料理。それなのでレシピではなく、味で覚えて適当に作っていました。

材料の分量を把握するため、週末にはこっそりリハーサル!
いつもの調子でささっと塩胡椒をふって、ハーブをぱらぱらと入れるのではなく、一回一回小さじで少しずつ加えながら、味見をして、また加えて、メモをとりながら慎重に作ってみたのですがやはりいつものペースと違ってイマイチ調子がでませんでした。最後には納得する味に出来上がったと思ったのですが、いざテーブルに座って食べてみると「もうちょっとxxxx を加えた方が良いかも」とか、「ちょっとyyyyがききすぎ?」といつもと微妙に違う気が。やはりあまり慎重すぎたり、考えすぎたりするとダメなのでしょうか。

翌日にもういちど挑戦。こんどはもう少し肩の力を抜いて。
出来上がりはなかなか上出来。 遊びに来ていた従兄弟に前の日のと両方食べてもらって「本物はどっち?」と聞いたところ、さすが私の料理をよく知っている彼女は2回目のを選んでくれました。これで一安心!

お料理の準備も順調に進んだところで次は盛りつけの食器選び。


「定番」だから毎日使うようなカジュアルなのを、と思ってとりあえずいくつかの種類を出してみました。 洋食器にするか、和風にするか、色はどうする、ミックスするか、料理の分量以上に悩みはじめてしまいました。
これはやはりページの雰囲気もあるということでカメラマンさんや編集のスタッフがいらしてから相談することに。
最終的には、お料理はイギリス料理だけれど食器は和風に、と和英のブレンドに決定。私と同じブレンドでなかなか良いかも!

撮影は順調に進み、終わってからスタッフの皆さんに作ったお料理でランチを。おかわりもしてくださって嬉しかったです。長い時間お疲れさまでした!

掲載は10月上旬。近くになったらまたお知らせさせていただきます!