2019年6月10日月曜日

インテリアコーディネートのプレゼンテーション

Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
こちらから色々わかります!


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先日、インテリアスタイリストのさかのまどかさん主催の
ワークショップに参加させていただきました。



インテリアのプレゼンテーションをする勉強会でした。

参加者の皆さんがインテリアに関わるお仕事をされている
プロフェショナルが一緒に勉強をする会です。

プレゼンテーションの勉強をするのは学生時代以来のこと。
卒業してからは(もうかなり昔の話?)クライアントさんに直接プレゼンをする機会があっても
他のプロの人のプレゼンを見たり、自分のも見てもらって
お互い意見を言い合う機会はなかなかないもの。

会社勤めであれば上司や同僚から学べることはたくさんあっても
フリーランスは案外と孤独な世界なんですよね(笑)




全員同じ、あるマンションの間取り図をいただき、
自由にクライアントさんのペルソナを考え、
その人に向いたインテリアをコーディネートするのが宿題でした。
唯一決まりごとは壁や床材と施工は別に、
家具やインテリア用品の予算が100万円以内であること。


プレゼンの形は自由。
パソコンを使っても、手書きでもOK.


コーディネートの内容というよりも人前で話すプレゼンの
練習をするのが今回の目的だと言われましたが
なにしろ参加者の皆さんがプロなので内容のレベルも高いことを予想。
(そして楽しみ!)
自分も必死でプランを作成しました。

3週間後のプレゼンテーションの会の日。
自分なりには満足するようなコーディネートのプランを持ち、会場へ。




まずはさかのさんのアシスタントさんのAさんから。
説明が上手、言葉遣いもとても丁寧。
いきなりの高レベルでのスタートでしたよ!

パソコンを使ったり、手作りであったり、パソコンと手作りの組み合わせなど、
プレゼン方法は様々。
でも、みなさんご立派でした。
内容もさすが、と思うものばかり。

さてさて、

私が作成したコーディネートをここで簡単にプレゼンをしましょう。

プレゼン方法は、昔ながらの(年齢を感じる!)手作りボード。
図面やパースも手描きです。

絵を描いたり、写真をペタペタ貼ったりするのがもともと好きで
楽しく作成できました。

クライアントさんは40代のDINKS。
ご夫婦ともにお仕事が忙しく、帰宅した時にリラックスでき、
心も癒されるような空間をご依頼いただいたシナリオを考えました。
グリーンがあって、奥様が好きなイギリスの家具。
でもあまりこてこてなクラシックなイングリッシュではなく
軽めな、今の時代に合っているスタイルをご希望されていました。

お二人ともお料理好きで週末には友人を招いての大人の
ホームパーティーをするのが好きな方達です。



そこでご提案させていただいたのが
温かみが感じられる、ナチュラルヴィンテージな空間。
ヴィンテージと言えばちょっと前に流行った「男前インテリア」や
「ブルックリンスタイル」を思い浮かぶ方も多いでしょう。
でも今回は優しいフォルムの家具や、リネンやベルベットなど
質感が楽しめるファブリックも加えて流行や一つの「テイスト」に
捉われない長く楽しんでいただけるインテリアのご提案でした。

アクセントカラーはグリーン。
たくさん飾る植物が自然なアクセントとなり、
さらにファロー&ボールのグリーンの壁紙を使った
壁のアクセントにも自然界からのモチーフとグリーンを反映させました。




ダイニングのポイントとなるのがヴィンテージ風の「アポセカリー チェスト」。
昔、薬局で使っていた小さな引き出しがたくさんついたチェストです。
床までずっしりしたものが多いのですが
空間の広がりを感じられ、軽さのある脚のあるタイプを選びました。

1点物の古い家具を使うときには無理して木の色を揃えようとすると
逆に不自然に見えたり、それぞれの家具が映えなくなることもあり、
木の色にはあまり捉われないよう、それよりも古材ならではの味わいを生かすことにしています。

ダイニングのチェアはイギリスのアーコールのチェア。
一つずつ違うデザインのものを選び、動きと面白みを出しました。

ホームパーティーにいらしたお客さまに
好きな椅子を選んでいただくのも楽しく、緊張もほぐれ、
きっと会話にもつながりそうなカンバセーションピースです。

そして大勢集まったときのために古材でできたベンチもプラス。
使っていないときには壁沿いに置いて
グリーンを置いたり、絵を立てかけたりもできます。

テーブルの上にはコンクリート製のペンダントライトを2点。
木の素材が多いので少し変化を出しました。


リビングではリネンのカバーのソファを。
椅子のフォルムが硬くなりすぎないよう、ルースなカバーを選びました。
アクセントとなるグリーンのベルベットクッションを置いて、
異なる素材感が楽しめます。



ソファテーブルはダイニングの椅子と同じ
アーコールのコーヒーテーブル。 
少し離れていても、ダイニングとリビングとのつながりを意識しました。

壁紙はプリントアウトしたサンプルを切り取ってイラストに貼り付けたので
柄のサイズは大きめですが、色のイメージと全体の雰囲気がわかります。

ダイニングの壁の一部にも縦に少しだけ同じ壁紙を取り入れたのに
お気付きでしたか?
縦長に入れることで天井も少し高く感じられる効果があります。

カーテンはダイニングも同じで生成り色のリネン。
窓の上からではなく、海外でよく見る、天井のすぐ下から吊るすスタイルにし、
ここでも高さを強調しました。

グリーンのパーソナルチェアも置きました。
位置的には、LDKのドアを開けるとちょうど見える場所なので部屋の
第一印象としては大切な要素でもあることから
少し高級感のあるベルベットの素材のカバーがついたアームチェアに。

基本的にはアクセントはグリーンのみですが、
季節のお花や本、ちょっとした小物やアートで差し色を加えても綺麗です。

一つ一つ要素を説明しながら、なぜそれを選んだのか、
インテリアにまつわるストーリーを語ることを意識しました。

ただ素敵だから選んだ、調和するから選んだだけではなく、
クライアントさんは物語に感動を覚えるからです。



プロの皆さんの前のでのプレゼンは緊張しましたが
本当に良い訓練になりました。

他の方のプレゼンから色々学ぶこともでき、
今後は自分らしさを保ちながら皆さんから学んだことも生かしたいと思っています。

同じく、パソコンは一切使わない私の手作りのプレゼン資料から色々学べたと
嬉しいご感想もいただきました。

プロがプロから学ぶ会っていいですね。


終わったところで皆さんの緊張もほぐれ、
さかのさんの大好きなカレー屋さんのケータリングで美味しいランチ!




勉強し、交流ができ、美味しいものが食べられ、
新しいお友達もでき、なんて楽しいイベントだったのでしょう!

さかのさんのインスタも素敵ですよ。
ぜひこちらからCLICK!


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