2019年7月14日日曜日

色に飽きてきた壁、失敗して選んだ色の壁、どうする?


Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
ぜひこちらも合わせてお楽しみください!


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前回では失敗のない壁の色の選び方のお話をさせていただきました。

今回は「もう塗っちゃった〜」と思っていたり
「今の色に飽きてきた」と思っていらっしゃる方、
どうすれば良いのでしょう、といくつか考えてみた方法をシェアしましょう。


いちばん簡単な解決法は塗り直す、壁紙であれば貼り替えることですよね。
あまりにも当たり前の話ですが今日はその話ではありません。

とくに塗ったばかり、壁紙を貼ったばかりですと
そうすぐやり直すのには余計なコストもかかってしまいますし。



でも、万が一塗り替え、張り替えをお考えでしたら
色の選び方について、ぜひ全開のポストも読んでみてください!

最近では市販で「貼って剥がせる」賃貸でも使えるような壁紙もありますが、
気に入った色や柄のものがあればそれを使うのが1つの方法です。
自分でできてしまうのが嬉しいポイントです。

でも、そこまで手間をかけたくない方、
その色とうまく付き合っていく方法を考えなければなりません。




前回の投稿で書きました私の20代のペパーミントグリーンに塗ったキッチンの
失敗の最大の原因は窓がなく明かりが足りなかったことでした
それを事前に計算していなかったまだ初心者だった私の大きなミスでした。
やっぱり自然光は大切です。
でも、窓をつけるわけにもいかないのでとりあえず照明を増やして
IKEAの白い家具を一面に置きました。

今はどうかわかりませんが、当時のベルギーではシンクだけがついていて、
コンロや収納は自分でつけられるような賃貸も結構あり、
一見不便そうには思いますが逆に好きな家具が置けるので良い点でもありました。

買ったのはオープン棚だったのでガラス容器に調味料を入れたり、
白い食器を並べたりして「見せる収納」で奥の壁ではなく
手前のアイテムが目線を引くよう工夫。


そうすると、照明や白い家具のおかげで全体が明るくなるとグリーンまでもが
少し鮮やかさを取り戻しそれほど気にならなくなりました。

とりあえずセーフ。


ポイントは、光や明かりの当たり方をどう変えられるか、
そしてアイキャッチをつくることです。
アイキャッチはあまり目立って欲しくない物から視線を引き離す効果もあります。


「気に入らない色」「飽きた色」の壁の前に家具を置いて
素敵なものをディスプレイすればアイキャッチになります。

ただ、似た色のものを置いてしまうと同化してモノも壁も
一体に見えてしまうのでより壁が目立ってしまいます。
違う色、反対色を使うと背景となる壁が物を引き立てくれるます。


Photo by Fancycrave.com from Pexels

壁の前に物を置いてしまえばさらに壁の見える面積も小さくなり、
それほど目立たなくなります。
家具でも良いですし、
大きめのポスターやアート、ファブリックなども素敵です。

erin williamson - 住まいの写真はこちら - Houzz


壁に穴を開けられなくても、大きめのものを床、または家具の上に
立てかけても十分効果が出ます。
こちらは自宅の書斎。
ちょっと話が違って、この壁のチャコールグレーのような色は大好きなのですが
手前に白い家具や白が多い大きなポスターを置くことで
暗さは感じなく、逆に白が引き立って明るく感じます。



壁を変えられなければ周りをいつもとちょっと変えてみてください。
家具、アート、ディスプレイ小物、インテリアグリーンなど、
今まで置いてなかったら置いてみる。
すでにディスプレイなどを飾っていれば色やアイテムを
見直してみるのも方法です。

嫌な色もそれほど嫌ではなくなるかもしれません。


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Home Life Styleではインテリアのカラーコーディネート、
色、壁のアドバイス、小物スタイリングやインテリアの個人レッスンも承っています。
ご興味のある方はぜひ、ホームページへ!





2019年7月2日火曜日

失敗しない壁の色の選び方

Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
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アクセントウォールの色に飽きた、

またはイメージしていた色と違う

など経験されたことがある方もいらっしゃると思います。


Photo by rawpixel.com from Pexels


私もそんな経験者です!
ずっと昔、まだ20代前半の就職して間もない頃に当時住んでいた
ベルギーのアントワープで借りたアパートの壁を
大家さんが「塗っても貼っても、好きなことをしていいよ」
と言ってくれたことがありました。
(ヨーロッパでは壁塗り、穴空けOKの賃貸も中には結構あります)

窓のない暗くて狭いキッチンをなんとかしたいと思って
色のチャートを見ていたところ、明るいペパーミントグリーン
爽やかなムードに決定。

でも、それが私の判断ミスで大失敗となったのです。
洞穴のような小さくて暗いキッチンに塗ったペパーミントグリーンは
爽やかな可愛らしさを失い、
無表情などんよりしたグリーンにしか見えなくなってしまいました。

サンプルではあんなに可愛かったのに。

初めてのペンキ塗りでいきなりの大失敗。
就職先のインテリアデザイン事務所の上司に見てもらったところ
「気持ち悪い」と言われたぐらい(笑)
よくまあ、あのセンスの悪さで会社をクビにならなかったと
今になって笑いながら思い出します。

でも良い勉強になりました。
そして色により深く興味を持つきっかけにもなりました。

Photo by drmakete lab from Pexels


色とは光加減はもちろん、照明の明るさや色味によっても変わってきますし、小さなサンプルと壁一面といった広い面積でも見え方が違ってきます。
色見本などの小さな面積で見る明るい色は、広い面積になるとより明るく見える一方、ダークグレーやネイビーのような暗い色は広い面積ではさらに暗く見えたりもします。これを色の面積効果と言われ、色選びにの際には気にかけたいことです。


ペンキであれば実際に塗る場所で試し塗りをしてみたり、
壁紙であれば少し大きめのサンプルをそこに当てたり貼ってみることが大事です。

でも塗ったり貼ったりして「はい、良し」とすぐに判断はせず
朝の光やお昼、午後、夕方の光、晴れた日や曇りの日など、
光によって色の見え方がどう変わるかを見たり、
照明を点けた時の見え方も確認することが重要です。

1日のうちでも見え方がだいぶ変わることもあります。

今の自宅を塗った時には
候補となる数色を1週間ぐらい塗る予定の壁に貼っておいて
毎日見ながらじっくり考えました。

途中で「この色はやっぱりちょっと...」と思って候補から外したりしながら
最終的にいちばんしっくりときた色が決めることができました。

も、そんな全ての条件にぴったり合うことを求めていると
なかなか決まらないと思いますよね。

全ての条件に合えば良いのですが、
いちばん過ごす時間帯の光加減で見てみるのも1つの方法です。



例えば寝室であれば、昼間はあまり過ごさないので
夜の照明をつけた時の色の雰囲気を見てみるのも良いでしょう。

朝と夜をいちばん過ごすダイニングであれば、朝の光と夜の照明をつけた時の色味を見てみるとか。
とくに照明によって色の雰囲気が大きく変わることがあるので、
自然光と照明の両方をとりあえず確認しておくのがベストです。

窓がない、自然光がない、天井からのペンダントライトが1つしかないことも考えずに
お店で見たペパーミントグリーンの色見本だけで判断してしまったのは
壁の色選びでいちばんやってはいけないことだったんですね。

でも、壁の色だけに関わらず、インテリア用品や、
ファッションでも意外とやりがちなことです。

次回はもう存在してしまっている
そんな困った壁の対策方法をご紹介します。

ぜひお楽しみに♬



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