2011年4月29日金曜日

Congratulations to William and Kate!

May this day be the start to a wonderful life together.
Wishing you both all the happiness!




末永くお幸せに!!!
And have a wonderful day!

2011年4月23日土曜日

ベルギーのホワイトアスパラガス


ベルギーでは春になると国中でホワイトアスパラガスフィーバーになる。
特殊な土でしか育たないホワイトアスパラですが、ベルギーの土がとくに適していると聞いたことがあります。

ベルギーでは旬の食材を国全体でお祭りのように楽しみます。7月のムール貝の解禁日には白ワインやビールで蒸した、お鍋一杯のムールを食べない人はいないと思うぐらいの大イベント。秋になるとキノコ祭り。冬には高級レストランから普通の家庭まで、みんな一斉にジビエに夢中になります。そして春になるとホワイトアスパラガス三昧。

旬のものをただ食べるだけではなく、本当に大騒ぎになるから面白い。
それだけベルギーとは大の食いしん坊の国。みんなが食べること、そしてもちろんビールが大好き。見てるとみんな、本当に美味しそうに、そして楽しそうに食べているんですよね。

ベルギーに住んでいたころ、よくお世話になっていた家族がホワイトアスパラガスで有名なメヒェレン地方に住んでいました。広いお庭の一角には家庭菜園があり、春になるとホワイトアスパラガスが大量にとれ、毎日のように食卓に並びました。

スープであったり、お肉やお魚の付け合わせ、サラダやキッシュに入れたり。

その中でも圧倒的に人気なのがAsperges a la Flamande(アスペルジュ・ア・ラ・フラマン=フラマン風アスパラガス)。
典型的ベルギー料理の一つでもあります。


ゆでたホワイトアスパラガスにつぶしたゆで卵とパセリーをのせ、溶かしバターをかけたシンプルな一品。卵とアスパラの相性は抜群です。

お庭で飼っていた鶏の新鮮な卵と一緒に、その日に収穫したホワイトアスパラガスほど新鮮で贅沢なものはありませんでした。

ベルギービールとの相性は言うまでもありません。
でも白ワインと一緒でもなかなか美味しいですよ。






2011年4月19日火曜日

ついに見つけました!

昨日、原宿の近くにあるナチュラル系の靴屋さんで見つけました。
象さんカラーの靴!




こんな色の靴、前から欲しいと思っていました。
グレーでも色々ありますが、この温かみのある、柔らかい、ぴったりのイメージのグレーってなかなか出合うチャンスがないんですよね。

ですから、出合うと本当に嬉しい!

気がつくと象さんカラーのものがどんどん増えてきました。
リビングの壁を含めてインテリアのものはもちろん、最近は身につけるものまでがだんだん象さん化してきました。
メガネまで...


先日、葉山のビーチで拾ってきた小石もなんとなく...



でもこれって普通の小石の色でしたね。

象さんフィーバーはまだまだ続いています。

2011年4月14日木曜日

Its Cherry Blossom time!


少し遅くなってしまいましたが、リビングの窓からの景色です。



ちょうどリビングの外に大きくてきれいな桜の木があるので
これをmy cherry treeと呼んでいます。 

本当は自分のではないのですが...

春には美しい桜の花が咲いてくれてリビングから毎日プライベート花見を楽しませてくれます。

葉が出てくると窓の外の一面が緑になり、道路の反対側に並ぶ大きな建物を遮ってくれ、まるで軽井沢かどこかにいる気分になれます。

窓からの眺めって本当に大事ですよね。 景色とは部屋の一部分になりますから。

日本ではよく部屋の方角を気にしますが、ヨーロッパの人にとっては日当り以上に窓から何が見えるかを重要な要素なのです。どの方角を向いていても、外の眺めが一番良い部屋が一番長く過ごすリビングであるのが一般的。光も大事ですが、どんなに明るい部屋でも窓の外が殺風景だったり、隣の家の壁であったりするとちょっと寂しいですよね。 

景色と光、両方は難しい場合もありますけど、どううまくバランスをとるか考えてみるのも大事なことです。

話は桜に戻りますが、先日、近所の友人達と河原でお花見をしました。

料理は持ち寄り。 持ち寄りってサプライズがいっぱいで大好き!
お料理そのものがカンバセーションピースになり、かなり盛り上がります。
レシピをシェアし合ういいチャンスにもなるのでみんなが何を持ってくるかが楽しみ。
決まり事はなく、みんな好きなものを持ってくるので和、中華、洋、東南アジアなど、バラエティー豊富で、かなりミスマッチではあるのですが、だからこそ一品一品がより引き立ち、より楽しくなるような気がします。

今回はデザートに自慢のアップルクランブルと、お花見なので何かピンクのもの、と思ってDelicious Dining Club の生ハムのムースを作りました。



Delicious Dining Clubのサイトでは、このムースを食べた人は必ず「何が入っているの?」と聞くと書いてあったのですが、本当にそうでした。「え?何?」「この味知っているけど分からない!」とかなり盛り上がりました。 

お料理ってただ食べるだけではなく、食べているものがカンバセーションピースになるとより美味しくなりますね!




2011年4月8日金曜日

Mademoiselle Boonen の家

この家はベルギーのアントワープに住んでいた頃の私の家でした。


古い商店街の角に建つ家。
2階の塔が特徴的でした。

でも一度もここには住んだことがありません。

建物に恋に落ちてしまってどうしても自分のものにしたかった。
将来この家に住むのが夢でした。

でも、20代前半だった当時はとてもローンの返済ができるようなお給料なんてもらっていませんでした。

にもかかわらず、ダメもとで銀行と相談してみたら恐ろしいことに、すぐにOKをしてくれたのです。 両親の保証も、頭金も不要。建物を担保にすれば全然問題ない、と。

ここまでの話、ちょっと怪しいですよね。 
いったい何処の銀行が大学を出たてのインテリアデザイナーの卵になんかそんなお金を貸すのか、と思いますよね。

ベルギーでは古い建物を買い、その一部分に住みながら他の部屋をアパートに改造し、その家賃収入でローンの返済をしていく若い人たちが多くいます。
もちろんお金がないので改造は自分たちの手でやります。

家賃収入のすべてが毎月のローンにいってしまうので一見あまりメリットがないような話ですが、ある意味で自分たちの将来のための投資でもあるのです。
今すぐは利益がなくても、自分の家を持つことができ、将来に向けて計画ができるのです。 20年間のローンの返済が済むころはまだ40代。
それがちょうど今年にあたるはずだったのですが残念ながら日本に帰ってくる前に家は売ってしまいました。 

しかし、あれだけ愛していた家を簡単に手放せたのは、私と同じぐらいその家に対しての情熱を持っていた人が「どうしても売って欲しい」と言ってきたら。
この人なら大切にしてくれる、と安心して手放せたのです。

当時は1階を店舗として貸し、お花屋さんがテナントになってくれました。家の周りにはいつもお花がたくさん置いてあって素敵でした。

2階はリビング、ダイニングキッチン、1ベッドルームとバスルームのあるアパート。近くの大学の学生さんに人気のある部屋でした。

3階は屋根裏のロフト付きの、若いカップルにぴったりのペントハウス。
本当は自分たちがそこに住むはずだったのですが、まだローンが厳しかった時期だったのでしばらくの間は貸し出して自分たちは近くの小さなアパートを借りていました。ちょっとの間だけの我慢しよう、と。

この家は1800年代に建てられたもの。かつては薬局として使われていたそう。その証拠になったのが屋根裏部屋に発見した多くの宝物。

リフォームするために片付けていたところ、100年分のほこりをかぶって眠っていた大量の薬の瓶やガラス容器、さまざまな道具や店舗で使われていたと思うガラスと木製のショーケースが見つかったのです。

薬屋さんで使われていた古い瓶。
棚は裏と表の両方がガラスなのでお店のショーケースだったのに違いありません。

 さらに、部屋の傍らには1920年代のペットショーの表彰状のようなものが何枚も丸まって置いてありました。ドッグショーとキャットショーの両方。きっと大の動物好きの人がこの家に昔住んでいたのでしょう。

キャットショーの表彰状。
当時のベルギーのアール・ヌーボっぽいデザインがおしゃれ。
こっちはドッグショー。
Petits Chiens と書いてあるので小型犬のショーだったのでしょう。

言葉はフランス語。アントワープはベルギーのフラマン語圏にあるのですが、昔の上流階級の間ではフランス語で話をしていたらしい。きっと当時はペットショーというのはお金持ちの娯楽のひとつだったのかもしれません。

表彰状に記載されている名前はMademoiselle Boonen。 
Mademoiselleなのでもしかしたら薬屋さんのオーナーのお嬢さん? それとも最後まで動物と一緒にこの家で過ごした独身女性薬剤師? 勝手に色々なシナリオを想像してしまいます。

Boonen さんの猫 のミッツィーちゃんは2等だったそうです。

Boonenさんの大切なペットの表彰状を飾るためのぴったりなフレームが見つかるまでは何年もかかりました。 今は東京の我が家に飾ってあり、時々それを見ながら、Boonenさんがどれだけワンちゃんと猫ちゃん達をあの家で可愛がっていたかを今でも想像したりしています。

Boonenさん、大切なペットの表彰状が遠い日本という国まで渡っていくとは想像もしなかったことでしょう。 でも同じ動物好きの私が大切に飾っているのでご安心ください!