2011年4月23日土曜日

ベルギーのホワイトアスパラガス


ベルギーでは春になると国中でホワイトアスパラガスフィーバーになる。
特殊な土でしか育たないホワイトアスパラですが、ベルギーの土がとくに適していると聞いたことがあります。

ベルギーでは旬の食材を国全体でお祭りのように楽しみます。7月のムール貝の解禁日には白ワインやビールで蒸した、お鍋一杯のムールを食べない人はいないと思うぐらいの大イベント。秋になるとキノコ祭り。冬には高級レストランから普通の家庭まで、みんな一斉にジビエに夢中になります。そして春になるとホワイトアスパラガス三昧。

旬のものをただ食べるだけではなく、本当に大騒ぎになるから面白い。
それだけベルギーとは大の食いしん坊の国。みんなが食べること、そしてもちろんビールが大好き。見てるとみんな、本当に美味しそうに、そして楽しそうに食べているんですよね。

ベルギーに住んでいたころ、よくお世話になっていた家族がホワイトアスパラガスで有名なメヒェレン地方に住んでいました。広いお庭の一角には家庭菜園があり、春になるとホワイトアスパラガスが大量にとれ、毎日のように食卓に並びました。

スープであったり、お肉やお魚の付け合わせ、サラダやキッシュに入れたり。

その中でも圧倒的に人気なのがAsperges a la Flamande(アスペルジュ・ア・ラ・フラマン=フラマン風アスパラガス)。
典型的ベルギー料理の一つでもあります。


ゆでたホワイトアスパラガスにつぶしたゆで卵とパセリーをのせ、溶かしバターをかけたシンプルな一品。卵とアスパラの相性は抜群です。

お庭で飼っていた鶏の新鮮な卵と一緒に、その日に収穫したホワイトアスパラガスほど新鮮で贅沢なものはありませんでした。

ベルギービールとの相性は言うまでもありません。
でも白ワインと一緒でもなかなか美味しいですよ。