2011年9月12日月曜日

フレンチなインテリア


フレンチなインテリア

先週発売の「プラスワンリビング」はフレンチスタイルインテリアの特集。その中の「フレンチスタイルの色使い」でフランス的な色について少しお話をさせていただきました。



フレンチスタイルって何なんでしょう?フランスとは大きな国で地方によってかなり特徴が異なってきます。インテリアのスタイルをつくりあげるのはやはりその場所の文化や伝統。そして特徴的な色。空の色や自然の色、空気全体の色。 

プロヴァンスに行くと青空、ひまわりの黄色やラベンダーの紫のイメージがあってゴッホの絵の世界のような明るい色が思い浮かびます。

ボルドーのようなワインカントリーに行くとやはりブドウの色、砂利や土の色、なんとなく荒っぽいながら濃厚でしぶい印象。

北へ行くとドーバー海峡からくるもやもやっとした霧のかかったソフトなグレーっぽいイメージがあります。 確かに、ベルギーもなんとなくもやもやっとしていたなあ。そういった環境の色が人々の色への考え方を大きく影響し、インテリアにも反映されているのでしょう。

インテリアの「フレンチスタイル」とはエリアごとに特徴もあれば、さまざま伝統や文化が入り交じっている部分もたくさんあるのだと思います。

私の中で思い浮かぶフランスのインテリアとは、古いものを人々が大切にし続け、それを上手に今日的に取り入れられていること。もの一つ一つの歴史や現代の生活での使い方や役割を考えながら今の時代や空間に上手にフィットさせているような気がします。 それと同時に新しいものをどんどん受け入れていること。 伝統を守りながら新しいことを受け入れる。保守的であるべき部分では非常に、頑固と言えるほど保守的といったところもあるかもれませんが同時に前向きでもあり、斬新なものやアイディアも好き。そういったフランス人の考え方が好きです。

伝統を大切にしながら常に前向きであるところは日本人によく似ているのかもしれませんね。