2011年6月29日水曜日

インテリアワークショップ at 広島


週末は広島でインテリアワークショップでした。

市内にある住宅展示場「アスタ」の10周年記念のイベントの一つとしてワークショップを行うことになりました。

着いた日は会場での打ち合わせと準備。
そして半年ほど前にワークショップの話があった時から楽しみにしていた本場の「広島焼き」のディナー。(食いしん坊な私。仕事であってもプライベートであっても、どこへ行ってもまずは食べ物のことを考えてしまうのです。

まず食べたのが鉄板で焼いたイカ焼き。
たまらなく美味しかった!
そしてメインのお好み焼き。



ただ、広島では「広島焼き」とは言わないそう。普通に、「お好み焼き」と言うのです。

そうですよね。

翌日、ワークショップは午前と午後と2回行われました。それぞれに約18名の方が参加されました。

自分のインテリアスタイルを見つけ出すための「コラージュ」を作っていただくワークショップです。


 これはプロがよく使う方法。色や素材、家具などを決める前にまずはコンセプトを生み出すために使うツールなのです。「イメージボード」や「ムードボード」とも呼ばれます。

一枚のボードに好きなイメージや色、素材などをぺたぺた貼っていただきました。この作業、結構気持ちがいいですよ。

例として準備したボード。右上が私の理想のスタイル。その他3つは「大人のピンク」「夏のピンク」「ベビーピンク」と、同じ色を使ってもこんな違う世界ができ上がることを説明するための例。

最初は「でも私、センスがないんですよね」「ちゃんとまとまるかしら?」「何が好きなのかよくわからない」など、不安な声も。

それが、いざ真剣に始めるといつの間にか皆さんそれぞれの周りには何となくまとまったイメージの写真や素材がたくさん集まってきているのです。

皆さん、真剣ながら楽しそうに作っていました。

部屋をデザインするのが目的ではなく、自分の「好き」を発見することが目的でした。使うイメージは家具やインテリア用品だけとは限らず、お部屋でどのように過ごしたいか、どのような暮らしを求めているかを表すようなイメージもとても大事。自分をよく理解することで本や雑誌の真似ではなく、本当の「自分らしい」お部屋ができあがるのです。

面白かったのが、皆さんの完成したボードを見て一度もびっくりしなかったこと。もちろん皆さんとは初対面。参加者のことは何も知りませんでした。ただ、着ていらっしゃったお洋服やその方の全体的な雰囲気やオーラがものすごくそれぞれの方のボードに反映されていたのです。不思議なのが、多くの方のボードで使われていた色がその日着ていらしたお洋服と同じような色であったこと。それだけ皆さん、素直なお気持ちでボードを作成されていたのだと思います。

今まであまり意識されていなかったかもしれないだけで、皆さんご自分のスタイルや「好き」をちゃんと持っていらっしゃるのですね。そして、自分ではあまり気づかなかったことや、何となく気づいていたけどボードで見て確信できたこと、心の底で思っていてもなかなか表現できなかったことなど、たくさん出てきた様子でした。ワークショップが終わるころには「やっぱりね」「あ、そうなんだ」と、聞こえてきたのはとても嬉しいことです。 

「一人暮らしで寂しいから、こういった生活に憧れているんです」とにぎやかのダイニングの風景のイメージを中心にされた女性。「誰もいない暗い家に帰るのって寂しいんです」とおっしゃっていた彼女は間接照明や優しい、温かみのある明かりの雰囲気の写真をたくさん貼られていました。

「もっと大人の女性になりたい」とおっしゃっていた若い女性はセクシーな素敵な女性の写真を中心に、でも周りはかわいらしいピンクを使ったり、クマちゃんのぬいぐるみなどが。きっと大人になりたいながらも女性らしいかわいらしさを失いたくないのかもしれませんね。そんな気持ちを反映したお部屋作りができると素敵です。

自分の「好き」が分かり、暮らしや生活で何を求めているかをよく理解するのがお部屋づくりの最初のステップ。そこから実際に必要とされるもの、本当に欲しいものをインテリアに落とし込んで行くことで快適なお部屋に出来上がるはず。これをきっかけにもっともっと楽しい、そして自分らしい暮らしにつながるといいですね。

参加された皆さん、この企画を実現してくださった森田さんをはじめ、スタッフの方々、そしてたくさんの材料をご提供してくださった大切なお友達のみなさん、本当にありがとうございました。 おかげさまで楽しいワークショップができてとても嬉しいです!