2012年12月23日日曜日

イギリス人流DIY?


子供の頃の写真を見ていた時に見つけたこの一枚。
















父がクリスマスプレゼントに作ってくれたハウスで遊んでいる写真です。

古くなった家の雨戸を使って作ったこのハウス。
壁のレンガはビニールクロス、
ベニヤ板でできた屋根にはペンキで描いた屋根瓦。
窓にはちゃんと透明アクリル板が。
一生忘れない、愛情のこもった素敵なプレゼントでした。

DIYが大の得意な父は週末ごとにうちで何かを作ったり、
修理をしていました。

自分で全てをやることが当たり前の典型的な昔ながらのイギリス人です。
50年近く日本に住んでいる今でもそれは変わりません。
















昔ながらの頑固なイギリス人の家には暖炉はかかせません。
そのため、三浦半島の家の暖炉まで作ってしまいました。
(写真は作業中の父と私達3姉妹+お友達)

何かを作る時には新たな材料を買ってしまう前に
まずは身の回りのものを利用するのが父流DIY
古い建具や廃材、浜辺で拾った流木などを見ると
どのような工夫ができるかを考えるのも一つの楽しみでもあるそう。

父の趣味は木工だけに留まらず、例えば食器を割ってしまったら
かけらを捨てるのではなく、ちゃんと取っておき、
余っているタイルや海辺で拾った貝殻と一緒に
庭のプランターやバーベキューテーブルを飾り付けるための
モザイクタイルとして使ったり、
海岸でガラスのブイ(浮標)を見つけると
それでランプスタンドを作ったり、
父の手に入れると何でもDIYの材料になってしまいます。

父はある意味「捨てる」ということを知らない人です。

でも、モノを捨てないと同時に、ちゃんと有効利用しているところが、
モノが変にたまらない秘訣なのかもしれません。

もったいないことを嫌う父。
使わないモノを意味なく取っておくのはもったいない。
でも使わないから捨てることも父にとってはもったいないこと。
ですから使わないものを、
これから使うものの素材として使うのが父流の考え方。

スケールが多少違っても毎日の暮らしの中でちょっと見習いたい考え方です。