机の上、書類の入った棚、引き出しの中、バッグの中など、あらゆる場所にあった数々のノートを一カ所にまとめたらこんなにたくさん集まってしまいました。
いっぱいになった、過去のノートではありません。
今使っているものばかりです。
でも多すぎるかも...
実はかなりのノート好きです。
数年前に96才で亡くなった祖父を思い出します。祖父は書くことが好きで毎日の出来事や思いついたこと、これから書こうと思っていた小説のネタ、集めているDVDやビデオのインデックス(最後には数千枚あったとか)など、全てをノートに書いていました。机の上はノートだらけ。遊びに行っても必ずどれかのノートが開いていて何かを書いている最中でした。時々書いたことを私に読んでくれたり、読まされたりも。でもそれだけ頭を使って、自分の手でものを書いていたのが祖父にとっての長生きの秘訣、そして最後まで頭がしっかりしていた秘訣でもあったと思ったりもします。
ノート好きは祖父から受け継いだのでしょうか?
ノートそのものに惹かれるよりも、お店で見ると「このノートを使ってこんなことをしたい」や「こんなことを書きたい」と使い道が思い浮かんだりし、小さな興奮がわき上がってくるのです。スケッチブック、手帖、簡単なノート、革製のものなど、とくに一つ決まったスタイルはなく、全部バラバラ。その時の気分や何に使うかによって違ってきます。
今はほとんど何でもパソコンを使う時代になってしまいました。原稿、書類作成やメモはもちろん、コミュニケーションもほとんどがメール。スマートフォンを使うようになり、スケジュール帳を持たなくなってしまった時もありました。もちろん人の住所や電話番号も全部携帯やパソコンで管理。アドレス帳もしばらく使っていませんでした。
日常の暮らしの中で自分の手で文字を書くことがあれば、それは宅配便の伝票を書くときぐらいだった時もあったかもしれません。
最近はできるだけ一日一回、何かを書くことにしています。たくさん書く日もあればちょっとだけの日も。他人が読めない汚い字や自分しか把握できないラフなスケッチであってもいいから、とにかく大事なのは何かを手で書くこと。
スマフォのスケジュールに頼るのもやめ、毎日スケジュールブックに予定を手で書くのに戻り、新しいアドレス帳を買い、昔の手帖とパソコンに入っている住所や電話番号を少しずつ書き写しています。時間がかかりそうですけど、それはそれでいいのです。自分で書くことが大事なので。
そんなわけでノートの数がどんどん増える日々です。本でもなく、書類でもなく、ノートはノートとして我が家ではかなりステータスが高いので専用の置き場を作ってあげました。分かりやすく、届きやすく、使いやすく、すしてすっきりとなったのでこれからますます活躍させたいです。