今週のメンバー用レシピはカスレ。
真冬の寒い日にカスレの写真を見ただけで体が暖まりそうな感じ。なんて美味しそう!
イタリアで買って来たカンネリーニー豆がちょうどあったのですぐに準備開始。まずは12時間かけてお豆をもどしてお肉に塩して冷蔵庫の中で寝かせました。
前日や数日前から準備を始める料理ってなんだかわくわくしますよね。
でもそのわくわくががっかりに突然変わってしまう事態が。
準備をしていた途中、夫からの電話。
「ごめん。どうしても避けられない接待になっちゃって....」
一瞬、ドカーン!と鉄鍋で頭の上をたたかれたような気分。
でもカスレだからこそ大丈夫。準備だけしておけばいつでもオーブンに入れられるから。
「ドカーン!」とはどちらかと言えば、今日すぐに食べられないがっかりした気持ちからきたものでした。
フランス語ではカスレ、英語ではCasserole(キャセロール)。シチューのような、オーブンで煮込むお料理のことであれば、オーブンに入れられる耐熱性容器のこともこう言います。どっちが先だったのでしょうね。
イギリスではキャセロールは「お母さんの味」を代表するような、心も体も温まるお料理です。寒い日に家族でテーブルを囲んでふーふー吹きながら食べる食事であれば、忙しい日によく作る一品でもあります。
“There’s a casserole in the oven for you to heat up when you get hungry”
「オーブンにキャセロールが入っているから食べたくなったら温めればいいからね」。忙しい家庭だったら必ず聞いたことがあります。
日本の「あとは電子レンジでチンすればいいから」と似たようなことですね。
準備だけして、一晩置くことになった我が家のカスレ。
この一晩置いたのがもしかしたらさらに美味しさを増したのか、一日余計に待ったことで感動が増したのか分かりませんが、素晴らしかったです!
Delicious Dining Clubのレシピを使わせていただきましたが、ヘザ―流に一工夫したのはミートボールを加えたこと。昔ベルギーで仲良くしていた家族のミートボールの入ったカスレが忘れられなく、以来ずっと入れてきました。塩豚とソーセージとミートボール。本当にお肉たっぷりです。
二人ではなかなか食べきれない量。翌日のランチを楽しみにできることもこのようなお料理の素晴らしさです!