1月5日はクリスマスシーズンの最後の日。そして6日はキリスト教ではエピファニー(公顕祭)。キリスト教では、3人の博士たちが生まれたばかりのイエス・キリストに会いに東方からやって来た、と言われている日でヨーロッパの国々では様々なお祝いのしかたがあるそうです。
イギリスではTwelfth Night (12夜)と呼ばれ、クリスマスシーズンも今日でおしまい。
この日まで続けて来たクリスマスに関わるさまざまな儀式の締めくくりにキングス・ケーキ(王様のケーキ)と呼ばれるフルーツケーキを食べます。ケーキの中には赤ちゃんであるイエス・キリストを表す豆が一個だけ入っていてその豆を当たった人は一日だけ「王様」になれ、色々な権利が与えられます(簡単に言えば、威張ったり、周りの人に命令したり、好きなことが何でもできる、ということです!)。
今日まで家中を華やかにしてくれていたデコレーションやツリーのオーナメントも取り外します。
そして次のクリスマスまでクローゼットの中で大切に保管。
そう言えば、ベルギーではこの翌日に市がクリスマスツリーの回収を行っていたことを思い出しました。前の晩から家の前にみんなツリーを出して道路沿いはクリスマスツリーでいっぱいで「今年も終わってしまったんだ」と思わせるちょっと寂しい光景でした。 確かに、ツリーの処分って大変ですよね。今年は鉢植えのツリーにしたためこれからルーフテラスでがんばって育てる予定です。
そしてもうひとつ、イギリスではクリスマスイブからずっと暖炉で燃やし続けていたユールログ(Yule log)と言う大きな薪はついにこの日に消します。ユールログとは魔除けのような役割もあり、残った灰は次のクリスマスまで大切にとっておくそうです。
日本での暮らしではこの時期はヨーロッパ風のクリスマスと日本のお正月がかなり入り交じっていますがごどちらも大切。両方の文化や伝統を守りながら忙しく、楽しく過ごしていた年末年始もいよいよおしまいに近づいてきました。いよいよ本格スタートってことですね。