2013年10月2日水曜日

我家のシェパーズパイ


年間で最も我家のダイニングに登場する回数が多いのが
絶対的にシェパーズパイ。シェーパーズパイとは羊飼いのパイ。
ラムの挽肉を使うためそう呼ばれるようになったそうですが
牛肉で作るのも人気があるイギリスの伝統家庭料理のひとつです。
(牛肉ヴァージョンはコッテージパイとも呼ばれています)


























シェパーズパイは父の子供の頃からの大好物でもあり、
新婚当初、母が初めて覚えたイギリス料理です。

イギリスの祖母は息子の日本での食生活を心配し、
結婚が決まると同時に母にイギリス料理のレシピ本を送ったとか。
それまでは一度もイギリスには行ったこともなく、
イギリス料理とも無縁だった母はその本と父の口うるさい指導のもと、
本格的イギリスの家庭料理を作るようになりました。

シェパーズパイの味付けは家庭それぞれですが、我家では
母が作っていたのと同じように、セージをかなり効かせた味。
ウスターソースも入るので味はやや濃いめですが、
これがクリーミーなマッシュポテトとちょうど良いバランス。

もともとはイギリスの貧しい人達が食べていた料理なため、
その時にある材料で作られていそう。
そのため、決まったレシピもなく、それぞれの家庭の味も違います。



























材料

タマネギ 3/4個 
牛の挽肉 400g
人参 1/2本
赤ワイン 1/2カップ
ウスターソース 適量(3〜4回振るぐらい)
セージ 小さじ2〜3
塩、胡椒
小麦粉
マッシュポテト (今回は時間がなく、コストコの「クリーミーマッシュポテト」を使いましたが、普段は茹でたジャガイモにミルクをバターを加えながらマッシュし、塩、胡椒で味を整えます) 

・みじん切りにしたタマネギ、挽肉、小さく切った人参を炒め、
赤ワイン、ウスターソース、セージ、塩、胡椒を加えて
汁気がほとんどなくなるまで煮込む。
小麦粉を加えて全体を少し固める(お肉がぱらぱらしすぎない程度に。)

・オーブン皿にお肉を敷き、表面を平にし、上からマッシュポテトをのせる。
200°のオーブンで、表面に焼き色が出るまで焼く(約20分ほど)。 


























美味しく焼き上げるコツはマッシュポテトののせ方にあります。
平に、滑らかに敷くのではなく、ふっくらと山盛りに、
そして表面に良い感じに焦げ目がつくよう、フォークなどで
線を入れたり、突っついたりし、とぎ卵を軽く塗ること。
これで美味しさだけではなく、表面がカリカリになった
マッシュポテトの食感も楽しめます。




















事前に作っておけば食べる前にオーブンで焼くだけ。
その理由も兼ねて我家の人気#1料理なのかもしれません。