2012年6月5日火曜日

絵を描く時には...


徳島での展示会は昨日で無事終了したそうです。
一週間が過ぎるのって早いですね!

書斎の雰囲気を再現
 展示会の初日には大勢の方々がいらっしゃってくださいました。
小さな画廊でしたが、橋本シャーンさんの色鮮やかな絵と森瑤子のゴージャズなアクセサリー類や帽子の展示でとても華やかの会場に。

一番ユニークな帽子を部屋の真ん中に展示
シャーンさんの個展を見るといつも自分も絵を描きたくなってしまいます。
彼の絵は、描くことが楽しいと思わせてくれるような絵なのです。勝手な解釈ですが、絵とは、人の感情を動かすことが大事ですよね。その解釈は人それぞれかもしれませんが、私の場合、シャーンさんの絵を見るといつもわくわくするのです。

徳島の阿波踊りの絵。
これを見て、近い将来には絶対に阿波踊りを見にまた徳島に来たい、と思いました。
会場にはシャーンさんのスケッチ教室の生徒さんも大勢いらっしゃいっていました。中には先生に見てもらおう、と最近描かれたスケッチをご持参されていた方も。シャーン先生はその絵を一枚一枚、丁寧に見ながら色々とコメントされていました。

結構厳しいこともたくさんおっしゃっていましたが、その厳しさが彼の優しさでもあることをとても感じられました。絵を上手になってもらいたい、これからもずっと絵を書き続けてもらいたい、といった彼の気持ちが伝わるような言葉ばかり。

このようなコメントもありました:

「下手な人はシンプルな絵を描くよりもごちゃごちゃした絵を描くこと。ひとつのモノに集中しすぎると下手なのがより目立ってしまうからたくさんのものをごちゃごちゃと描く方が良い」

ごちゃごちゃした絵でごまかす、ってことですか?
でも確かに、たくさんのものを積み重ねていくようにごちゃごちゃと描いていくと下手でもだんだんと絵がまとまっていくような気がします。それに、上手い下手は関係なく、見ていて楽しい絵になりそう。

「ゆっくり描くこと」
なるほど。ごちゃごちゃと色々なものを、ゆっくり、丁寧に描くことですね。

「手前はゆったり」
絵の手前側はゆったりめに描くことで奥行き感が出ます。

南仏、ニースの風景
シャーンさんの絵、確かにみんな手前がゆったりしています。

東京、日本橋。
どの絵にも、大胆にであったり、さりげなくであったりですが
ピンクが必ず使われているのが印象的。
シャーンさん、ピンクがとてもお似合いの男性です!
 「少しずつ絵にしていく」
少しずつ色々な要素を積み重ねていく、ということですね。

「日常的なものを入れる」
ただ風景だけではなく、人の心をぎゅっとつかむような日常的なものを加えるとより温かみのある絵になることです。

「確かな土台を」
「地面があり、その上に木があったり、建物がある。それを意識するだけでも大きく違ってくる」
その気持ちが絵に伝わるってことだと思います。

 シャーンさんのコメント、色々と考えさせてくれました。
これから絵を描くのがますます楽しくなりそう。
その楽しさを感じられるような絵が描けるといいですね。