フィレンツェの市役所があるシンニョリア広場のCafé Rivoireでのティータイム。 かつてはチョコレート屋さんからスタートしたらしく、フィレンツェに行く嘆美に必ずここの名物のホット・チョコレートを飲みに行きます。
けして「ココア」とは呼べません。本当に名の通りホットなチョコレートなのです。
ドロドロした、まるで最高級のチョコレートをそのまんま溶かし、気持ちだけミルクを足したような、何とも言えない大人のドリンク。
美しい市庁舎を眺めながらの贅沢な休憩。イタリアの広場にあるカフェって長時間ぼーっと座っていられる落ち着く場所なんですよね。
ホット・チョコレートを飲み終わって幸せいっぱいに夫に向かってニコッと微笑んだら、ぎょっとされました。
「は、歯がチョコレート色になっちゃっているよ」と。
カップの側面を見ると分かります、このドロドロさです。シロップみたいな。
固形物ではないけど完全な液体とも呼べない、飲むよりもスプーンで食べたくなるようなホット・チョコレートです。
急に思い出して恋しくなりました。