2019年4月15日月曜日

DIY家具の基本とは


Hello and Welcome!
Home Life Styleのヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、収納プランナーとしての仕事から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。


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DIYの棚づくりの基本は寸法です。

そもそも私の場合、DIYで棚を作るシチュエーションとは、
サイズ的にぴったりフィットする家具が市販では見つからないから
といったケースがほとんどです。

なので寸法から始まるのが当然のこと。

置きたい場所と入れるモノの寸法さえ分かれば
プラニングも着々とすすんでいきます。 

つまり、寸法といったスタート地点があると計画もしやすいのです。

ただ、寸法に合わせて考え始めるとデザインにどうしても限りが出てくることも。

入れたいモノの場所をしっかり確保したうえで
微妙に余ったスペースができるのこともあります。

そんな余ったスペースの有効活用法や、
寸法に左右されながらインテリアに合うデザインを考えるのも
DIYの楽しみのひとつだと思っています。

ここで想像力と個性を生かすのです。

この与えられた空間とサイズでどのようなことができるか考えるのが
まるでパズルを嵌め込むようで私は大好きです。



もう15年以上前に作ったこのキッチン収納がまさにそうでした。

下の引き出しはIKEAのミニチェスト。2つ並べたところで横幅が決定。
高さも、チェストの上から吊り戸棚の下までの高さで決まり。
(ぴったりですと入らないので5ミリぐらい小さめに作りました)

入れたいモノは、調味料や粉物が入ったガラスジャーでしたので
ジャーのサイズを測って棚の位置を決めました。

ダボ用の穴をつくり、可動式の棚にする選択肢もありましたが、
当時の私はそこまで考えず(ハードルが高すぎ!)
シンプルに固定の棚にしました。



2段にするか、棚をジャーに合わせてギリギリに設置し、
余ったスペースにもう1段棚をつけるか考えたところ、
スパイスや小さな瓶が入るスペースがあると便利なので
棚を思い切って詰めて取り付けました。

ジャーの数に合わせて横幅を決め、
背の高めのものが入るよう、横の余ったスペースには棚を2段つけることにしました。

下のミニチェストと合わせてペンキを塗ったら完成。
手作りの棚と市販のチェストといったパーツを組み合わせても
寸法を合わせ、同じ色に塗ったら1つの家具に見えませんか?

ここで一つだけ反省点を明かしましょう。


6個あったこのジャー。
ベルギーに住んでいた頃、IKEAで買い、形が気に入っていることもあって
ずっとそのまま使い続けてきました。

でも、ある意味このジャーにこだわり過ぎたことが
初心者らしい間違えだったのかもしれません。

時が経ち、2つほど壊れてしまいました。

残念ながらこのジャーは廃盤となり、現在IKEAや無印良品などで売っているジャーは
微妙に大きすぎるか小さめになってしまい、棚にぴったり入るサイズがありません。

小さめのを買うしかない。
そんな理由で、下の段には少し小ぶりのジャーが2つあるのです。

お塩とか少量しか使わない調味料には
この大きさでも全然よいので不自由はありませんが
不揃いになってしまったのが最初は気になって、
売っている定番サイズのジャーに合わせてまた作り直すことも考えました。

でも、時間が経つうちにこの不揃いも自然に見えて良いのでは、と思うように。
揃え過ぎてカチカチよりも、ちょっと崩れた感じが逆に好きになりました。
もっとミスマッチにしても良いかも、と思っているぐらいです。

もうちょっと余裕をもって作るのが正解だったのかもしれませんが、
特注の造作家具でもあるわけではなく、ホームセンターの板で作った
簡単DIY棚ということでこれは良しとしましょう。

とはいえ、DIYはやっぱりまずは寸法から考えることが大切です。