10月10日発売の「クロワッサン」で我が家での定番ディナーが紹介されました。
今回のメインディッシュは「シェパーズ・パイ」。羊飼いのパイを意味します。
もともとイギリスではラムの挽肉を使って作るのですが最近牛肉を使っている人も多いそうです。日本でもラムのミンチは簡単に手に入らないので我が家ではいつも牛を使っています。まだラムでは作ったことがないのですが、いちどラム肉を自分で挽いて作ってみたいです!
パイと言っても、パイ生地はいっさい使わない超簡単パイです。
パイ生地の代わりに使うのはマッシュポテト。 生地というより、マッシュポテトを上からかぶせるって感じですね。
オーブンで焼くとそのマッシュポテトの表面がこんがりと、かりかりになってたまらなく美味しいのです。ジューシーなお肉の上にふわふわのマッシュポテト、そしてかりかりの表面。子供の頃からの大好きな一品です。
父も大好物で母は昔しょっちゅう作っていました。
日本人の母でありながら、「お袋の味」というのはこのようなものばかり。シェパーズ・パイ、ローストチキン、ラムチョップ...
新婚当時、イギリスの祖母が母に「うちの息子にちゃんとしたイギリス料理を食べさせてあげてちょうだい」とイギリスの料理本を送ったのがきっかけに、それから30年近く、イギリスの家庭料理を作り続けました。
本当に普通のものばかりですけど私にとってはそれが美味しくてホッとする料理であって、今は我が家の定番にもなりました。