2019年7月2日火曜日

失敗しない壁の色の選び方

Hello and Welcome!

Home Life Style  のヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本人の母、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナー、そして住空間収納プランナーとしての経験から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人?」と思われている初めての方、
ぜひこちらも合わせてお楽しみください!


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アクセントウォールの色に飽きた、

またはイメージしていた色と違う

など経験されたことがある方もいらっしゃると思います。


Photo by rawpixel.com from Pexels


私もそんな経験者です!
ずっと昔、まだ20代前半の就職して間もない頃に当時住んでいた
ベルギーのアントワープで借りたアパートの壁を
大家さんが「塗っても貼っても、好きなことをしていいよ」
と言ってくれたことがありました。
(ヨーロッパでは壁塗り、穴空けOKの賃貸も中には結構あります)

窓のない暗くて狭いキッチンをなんとかしたいと思って
色のチャートを見ていたところ、明るいペパーミントグリーン
爽やかなムードに決定。

でも、それが私の判断ミスで大失敗となったのです。
洞穴のような小さくて暗いキッチンに塗ったペパーミントグリーンは
爽やかな可愛らしさを失い、
無表情などんよりしたグリーンにしか見えなくなってしまいました。

サンプルではあんなに可愛かったのに。

初めてのペンキ塗りでいきなりの大失敗。
就職先のインテリアデザイン事務所の上司に見てもらったところ
「気持ち悪い」と言われたぐらい(笑)
よくまあ、あのセンスの悪さで会社をクビにならなかったと
今になって笑いながら思い出します。

でも良い勉強になりました。
そして色により深く興味を持つきっかけにもなりました。

Photo by drmakete lab from Pexels


色とは光加減はもちろん、照明の明るさや色味によっても変わってきますし、小さなサンプルと壁一面といった広い面積でも見え方が違ってきます。
色見本などの小さな面積で見る明るい色は、広い面積になるとより明るく見える一方、ダークグレーやネイビーのような暗い色は広い面積ではさらに暗く見えたりもします。これを色の面積効果と言われ、色選びにの際には気にかけたいことです。


ペンキであれば実際に塗る場所で試し塗りをしてみたり、
壁紙であれば少し大きめのサンプルをそこに当てたり貼ってみることが大事です。

でも塗ったり貼ったりして「はい、良し」とすぐに判断はせず
朝の光やお昼、午後、夕方の光、晴れた日や曇りの日など、
光によって色の見え方がどう変わるかを見たり、
照明を点けた時の見え方も確認することが重要です。

1日のうちでも見え方がだいぶ変わることもあります。

今の自宅を塗った時には
候補となる数色を1週間ぐらい塗る予定の壁に貼っておいて
毎日見ながらじっくり考えました。

途中で「この色はやっぱりちょっと...」と思って候補から外したりしながら
最終的にいちばんしっくりときた色が決めることができました。

も、そんな全ての条件にぴったり合うことを求めていると
なかなか決まらないと思いますよね。

全ての条件に合えば良いのですが、
いちばん過ごす時間帯の光加減で見てみるのも1つの方法です。



例えば寝室であれば、昼間はあまり過ごさないので
夜の照明をつけた時の色の雰囲気を見てみるのも良いでしょう。

朝と夜をいちばん過ごすダイニングであれば、朝の光と夜の照明をつけた時の色味を見てみるとか。
とくに照明によって色の雰囲気が大きく変わることがあるので、
自然光と照明の両方をとりあえず確認しておくのがベストです。

窓がない、自然光がない、天井からのペンダントライトが1つしかないことも考えずに
お店で見たペパーミントグリーンの色見本だけで判断してしまったのは
壁の色選びでいちばんやってはいけないことだったんですね。

でも、壁の色だけに関わらず、インテリア用品や、
ファッションでも意外とやりがちなことです。

次回はもう存在してしまっている
そんな困った壁の対策方法をご紹介します。

ぜひお楽しみに♬



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