2012年1月31日火曜日

お部屋の中の小さなお部屋


我が家の「クローク」は一階にある奥行き90cmのクローゼット。

通常のクローゼットよりは奥行きがありながらウォークイン・クローゼットまではいかない90cmもある深さ。 日本ならではでしょうか? 布団の収納には必用ですよね。

奥行きがあると一見たくさん入って便利とは思いがちですが、気をつけないと大変なことになりそう。どんどんモノが入ってしまいますから。下から上に。後ろから前に。

ここ数年わかったのが収納するスペースがあればあるだけモノが増えやすいこと。
「大丈夫、大丈夫。まだまだ入るから」と思ってしまいませんか?

そうならないよう、我が家の奥行き90のクローゼットはクローゼットと考えずに「セミ・ウォークインクローゼット」と考えています。なんとなくウォークイン。お部屋の中にある小さなお部屋。上の棚に頭はぶつけてしまう危険はありますが、確かに中に入れます。
小さなお部屋として考えるとモノを後ろから前までぎっしりと詰めなくなります。
床にもできるだけモノを置かなくなります。(掃除機は置いていますが)
扉を開けると部屋が少し大きくなったように感じます。いつも扉を開けっ放しにしているわけではありませんが。でもすっきりしていて気持ちが良いです。

子供の頃、古い家の押し入れを父が私や妹のそれぞれのプライベートスペースに改造したことを思い出します。布団を敷いて、ベッドカバーを掛け、クッションをたくさん置き、壁には写真を飾ったり小物を吊るしたりして寝るだけではなく、本を読んだり、お人形さんと遊べる自分だけのお城でした。

今の収納の話とはあまり関係ありませんが、押し入れサイズの収納が一つの小さなお部屋として考えることで思い出して書きました。押し入れサイズってやっぱりかなり大きなスペースなのですね。

1階の「セミ・ウォークインクローゼット」は主にクローク。コートにバッグや手袋などのお出かけグッズを入れています。

バッグは大きなS字フックにいくつかまとめて掛けていました。
邪魔になることがあったり、取りにくいこともしばしばで不安でした。

先週末、もっと使いやすく、と思ってクローゼットの奥の壁にフックを取り付けました。
バッグが壁面に一列に並んで吊るしてみよう、と思って。



そうすることでクローゼットの先方のスペースが半分も空きました。

とは言っても空いた部分をモノで埋めるつもりはありませんが、奥を使うことで手前に空白のスペースができてとてもすっきりします。 

下には薄型文庫本ラックに母の本の在庫を収納しています。書斎の本棚に全て一冊ずつ並べてあるのですが、同じ本が数冊と事務所の在庫があるものも多いのでそれは一応ストックとしてクローゼットの後ろに並べています。以前は何年も箱に入れっぱなしで、邪魔になったり、箱も重くて気になっていました。

奥の部分だけ使うと本当にウォークイン気分です。


このシステム、まだ始めたばかりで本当にうまくいくかはまだ分かりませんがとりあえず邪魔なモノをどけ、床もすっきりできたので何となく良い予感がします。

「クローゼットの中の模様替え」といった変な趣味はまだまだ続きそうです。











2012年1月21日土曜日

カーネーションデビュー


玄関にカーネーションを飾ってみました。
それも色はピンク。


両方とも初です。
ケーネーション、そしてピンク。

今まで飾っていた花はほとんど白ばかりでした。

家の近くのお花屋さんでは「白いお花が好きな外国人みたいな人」として知られているらしいぐらい。

花が部屋のフォーカルポイントになるというよりもさりげなく部屋に溶け込んで欲しい。なんとなくあるような。 まるで外で積んで来てさっくりと大きな花瓶に入れたような、ワイルドな感じが好きです。部屋がナチュラルな色や素材が多いので自然と白いお花を選んでいました。それに、リビングのグレーっぽい色の壁の前に真っ白のお花を置くと本当にきれい。

正直、カーネーションとは飾りたくない花の一つでした。白いのも今まで自分の中ではNGでした。
もっと言えばあまり好きではない花の種類。
とくに理由はなく、ただ勝ってな好き嫌いの問題ですが。

それが、先日近所のお花屋さんでいつものように白い花を選ぼうとしていたら突然目の前にあったピンクのカーネーションがかわいく見えたのです。
何故なのかは分かりません。その花が玄関に飾ってある姿が急に頭の中に浮かび上がりました。 

自分でもびっくり。お店の人もびっくり。

「白でなくていいんですか?」
「たまには色もいいかも...
「そうですよ。白いお花もきれいですけど他にもきれいな色のお花はたくさんあるのですから」

確かにそう。

今まで自分のためにお花を買いに行くと白い花にしか目がいきませんでした。周りにあるたくさんの美しい色の花がまるで存在しないようでした。

部屋に飾るから当然色も考えてお花は選びたいことです。でもそれを気にしすぎていたのかもしれません。 花に関してはかなりコンサバだったかもしれません。

気にしすぎないでもっと自由に、そして素直な気持ちで選ぶべきだと思いました。

ピンクのカーネーションを玄関に飾ってからカーネーションを見る目が変わりました。どうして今まで好きでなかったんだろう、と。カーネーションをバカにしていたことを反省しています。

そののりでリビングはブルーのお花にしました。Elephant’s Breath(象の息)と名のグレーの壁との相性もぴったり!


白い花はまだ飾り続けるとは思いますが、何となく自分の中でのお花の世界が広がったような気がします。


2012年1月19日木曜日

真冬のピクニック


ここ数年、幼なじみとの新年会は海での冬のピクニックとなっています。
30年以上前からの友人のAJ姉妹。出会ったのは油壺の近くにあるこのビーチ。ここで毎週末、ビーチで遊んだり、家族全員でピクニックしたり、お互いの別荘にお泊まりをしたり、楽しい子供時代を過ごしました。


数年前に、久しぶりにビーチで冬のピクニックをしたのをきっかけに、妹のマリアとAJ姉妹と、毎年1月にそれぞれの家族を連れて集まるようになりました。

最初は適当にスーパーやコンビニで買って来たり、家のある残り物を適当に持って行っていたのが、今は国際的な、豪華な手作りピクニックに成長。

全員がお料理好きの食いしん坊なので最終的にはそうなるのはみえみえでしたけど。

今年はローストポークをつくりました。
あとはサンドウィッチやサラダ用にレタスとトマト。
そして冬のピクニックの必需品と言えばあつあつのミルクティー。これがあるとないとで寒さの感じ方が全く違います! あとは手袋、マフラー、帽子、そして膝掛けがたっぷりあれば大丈夫。


みんなが持って来たのはタンドリーチキンやニシンのポテトサラダ、お豆のサラダ、チキンサラダ、スモークサーモン、数種類のハムやチーズ、パテ、そして数本のバゲット。


AとJ姉妹はお父さんはアメリカ人。けれど中学ぐらいからフランスに引っ越したので性格もライフスタイルもどちらかというとフレンチ。 妹のマリアと不思議な会話をしていました。

A : 「このお豆のサラダ美味しい!なんだかイギリスの味がする」
M:「Aの作ったポテトサラダ、フランスっぽくて美味しい」

よく話を聞いてもとくにフランスやイギリスならではの材料を使っているわけでもなく、誰でも使いそうなごく普通のものばかり。反対にマリアの「イギリスの味がする」お豆サラダにはオリーブオイルとディジョンのマスタードも入っているのでどちらかと言えば「フランスっぽい」味がするはずなのにAからしてみればイギリスの味だったのです。 
分量とかの問題でしょうか?それともやはり作っている人の手と心から出てくる味なのでしょうか?
全く同じ材料でAにお豆サラダを作って比べてみたいですね。

不思議なフランスやイギリスの味をたっぷり楽しんだ後は三崎の市場へ行き、マグロを買い、夕食にはマグロの漬け丼を。
これは夫の得意分野なので彼に任せ、素晴らしく美味しい純日本の味でした。




2012年1月11日水曜日

新しいフォーカルポイント

書斎の白い壁に太いストライプを入れたい、と急に思ったのですぐに行動開始!

ストライプの太さや位置を決めてマスキングテープを貼り、机に新聞紙を敷いて準備完了。


色はFarrow & Ball の「チャールストン・グレー」。
一昨年塗ったダイニングとキッチンの間の壁と同じ色。
ペンキもちょうど残っていたし...

広い面積ではないので2度塗りしても1時間ぐらいで出来上がりました。


全体的に白っぽく、フラットな感じだったこの部屋に強いフォーカルポイントと立体感ができて大満足です。

実はこの壁には元々はメモボードのような、写真やメモなどを貼れる何かが欲しかったのです。ペンキを塗ったのは手作り「メモボード」の土台を作るためでもありました。


年末に整理をしていた時に出てきた麻ひも、木製のプッシュピンとクリップを使って「メモボード」のようなものを作りました。 


しかし、メモ用のはずだったのが結局は犬達の写真ばっかりに...

窓の右側の壁が終わるとこんどは左側をペイント。

よく考えてみると材料は全て家にあったものばかり。一度も外へ何かを買いに行かなくてすんだのがとても嬉しかったです。ずっと使っていなかった麻ひもやクリップもやっと使い道ができましたし!


以前にこのブログに、映画やTVドラマに出てくるような何も置いていない机への憧れのことを書きました。
いつもできるだけすっきり見せるように努力をしているものの、やはり机の上にはモノは置いてしまいます。時には書類の山になることも。

書斎に入ってまず目に入るのがこの机であることが前から気になっていました。プリンターや電話機もかなり目立っていましたし。今はストライプが視線をキャッチし、机の上があまり気にならなくなりました。部屋のフォーカルポイントとは見せたいものを強調するためのものであると同時に見せたくない/見たくないものから目を逸らしてくれる、「ごまかし」としての役割もあるということですね。

とは言ってもやはり机の上はいつもきれいにしておかないと、ですね!

2012年1月6日金曜日

Twelfth Night


1月5日はクリスマスシーズンの最後の日。そして6日はキリスト教ではエピファニー(公顕祭)。キリスト教では、3人の博士たちが生まれたばかりのイエス・キリストに会いに東方からやって来た、と言われている日でヨーロッパの国々では様々なお祝いのしかたがあるそうです。

イギリスではTwelfth Night (12夜)と呼ばれ、クリスマスシーズンも今日でおしまい。 

この日まで続けて来たクリスマスに関わるさまざまな儀式の締めくくりにキングス・ケーキ(王様のケーキ)と呼ばれるフルーツケーキを食べます。ケーキの中には赤ちゃんであるイエス・キリストを表す豆が一個だけ入っていてその豆を当たった人は一日だけ「王様」になれ、色々な権利が与えられます(簡単に言えば、威張ったり、周りの人に命令したり、好きなことが何でもできる、ということです!)。

今日まで家中を華やかにしてくれていたデコレーションやツリーのオーナメントも取り外します。



そして次のクリスマスまでクローゼットの中で大切に保管。


そう言えば、ベルギーではこの翌日に市がクリスマスツリーの回収を行っていたことを思い出しました。前の晩から家の前にみんなツリーを出して道路沿いはクリスマスツリーでいっぱいで「今年も終わってしまったんだ」と思わせるちょっと寂しい光景でした。 確かに、ツリーの処分って大変ですよね。今年は鉢植えのツリーにしたためこれからルーフテラスでがんばって育てる予定です。

そしてもうひとつ、イギリスではクリスマスイブからずっと暖炉で燃やし続けていたユールログ(Yule log)と言う大きな薪はついにこの日に消します。ユールログとは魔除けのような役割もあり、残った灰は次のクリスマスまで大切にとっておくそうです。

日本での暮らしではこの時期はヨーロッパ風のクリスマスと日本のお正月がかなり入り交じっていますがごどちらも大切。両方の文化や伝統を守りながら忙しく、楽しく過ごしていた年末年始もいよいよおしまいに近づいてきました。いよいよ本格スタートってことですね。


2012年1月2日月曜日

A Happy New Year !
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

のんびりしたお正月を過ごしています、と言いたいのですがなかなかのんびりできない性格なので常に動き回っている感じ。でもさすがお正月、その動き回っているペースが違いますね。のんびりと動き回っています。お散歩したり、ジョギングしたり、音楽を聴きながらペンキ塗りをしたり。

年末に体調を崩してしまったベイリーは元気を取り戻し、お正月は朝から河原で追いかけっこもできるぐらいになりました
でもまだ弱っているせいか、家に戻ったらかなり疲れ気味。

いつもそばにいたがるので書斎の床にヨガマットを置いてその上から毛布を敷いてベッドを作ってあげました。あまり美しくはないけれどとりあえずのベッドを、と思って。いつでも丸めてどこかにしまえるし、移動できるし。

過去に犬用のかわいいベッドやクッションをいくつも買ってあげたのに全部拒否されました。結局飼い主の汗臭いヨガマットが一番安心んできるのでしょうか?

でもこれだったら2匹一緒に寝られじゃないですか!
相変わらずボニーが良い場所を占領してベイリーが端っこになってしまいましたが。

オシリ向け合って、喧嘩中の夫婦みたい。



全く何も分かっていないんだから、ボニーったら。
本来はベイリーのためのベッドなのに。

相変わらず自己中心的なボニーですが実は12月の頭にベイリーの様子が変だと最初に知らせてくれたのがボニーだったのです。本当に危ない状態だったのでボニーには感謝いっぱい。
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ベイリーがかわいそうなのでヨガマットの上に毛布をもう一枚敷いてあげたら喜んでくれました。

でもしばらくするとボニーはこんな状態。
こんなにはみ出して寝るのなら最初からマットなんて必用ないじゃない!



絶対にベッドやソファなど、高い家具の上では寝れない子です。
階段で寝ていて寝返りをうったら落ちたこともありぐらいですから。
まあ、人間でもいますよね、寝相がかなり悪い人は。

犬達にとってはのんびりした幸せなお正月みたいです。