2019年4月27日土曜日

しまうものいっぱい!シューズクローク問題を解決!

                    Hello and Welcome!


Home Life Styleのヘザー ブラッキンです。
イギリス人の父、日本での暮らし、長年のヨーロッパ生活、
インテリアデザイナーとしての仕事から得た
インテリアのこと、収納のこと、暮らし全般のことを発信しています。

「ヘザーってどんな人なの?」と思われている初めての方、
ぜひこちらもどうぞ ♫

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新築の計画の際に考えることはたくさんあります。
そのなかでも収納にもっとこだわるようになってきた時代になりました。
収納がある場所にモノをとりあえずしまったり、
壁があれば必要な時に家具を増やす時代から今はステップアップし、
ライフスタイルや持ち物に合わせて収納もよりカスタマイズされるようになりました。

新築を計画中のN様からご相談いただいたのは今年の冬頃。
間取りや収納スペースに関して相談されたいとご依頼いただきました。
N様は現在、女の子と男の子と小さなお子さんが2人の4人家族。
初めてのマイホームでこれから長く住むことも考え、
しっかりした収納プランを立てたいとご要望があり、
合計3回にわたって収納のコンサルティングを行いました。


お悩みの箇所はいくつかありました。

●玄関に下駄箱をつくるべきか、またはシューズインクロークに家族分の収納が可能かどうか。
⭐︎今日のブログのテーマです!

●それぞれの部屋にクローゼットが必要か、それともファミリークローゼットでも大丈夫なのか。
⭐︎ファミリークローゼットにちょっと憧れがあるようでした。
でも、娘さんがお年頃になった時にはどう変わるでしょう?

●キッチンをアイランド型、またはペニンシュラ型のどっちが良いか。
⭐︎活動線に大きく関わってくることです。

●生活にひつようなモノが当時の図面の間取りで全部入るかどうか、
そして屋根裏収納をつくるべきかどうか。
⭐︎外観や予算にも大きく関わってくるところなのでまず収納スペースを
確認されてから設計さんとご相談されたいとのことでした。
⭐︎ライフスタイルや持ち物に合わせてのヒアリング、そして収納計画を行い、
今回は他の場所に収納スペースがしっかり確保できました。


そしていちばんに気になっていた:

シューズインクロークの計画

最近、「玄関は何も置かないですっきり、靴は全部シューズインクロークにしまいたい」
とおっしゃる方が増えてきました。

靴以外にも傘やベビーカー、ゴルフバッグなど、他のモノを隠して収納ができれば玄関もすっきりしますよね。
でも、ただ玄関の横にスペースを設けるだけではなく、
使い方、何をしまいたいのか、どのようにしまいたいのか、
そして動線も含めてしっかりとプランニングすることが大切です。

Photo by Lisa Fotios from Pexels

N様の場合、玄関の幅が限られていることから、
シューズクロークは幅が80cmほどのちょっとした廊下のような細長い通り抜けができる
ウォークスルータイプを当初予定されていました。

ウォークスルーのシューズクロークは第2の玄関のように使えるのが大きなメリットです。
日々の出入りはシューズクロークを通り、靴も全部そこに収納できれば玄関もすっきりしますよね。

ただ、デメリットとしては、通り抜けをするためには出入り口が2つ必要となるため、
形や広さによっては分収納をつくるスペースが減る場合もあります。

N様の場合はまさにそうでした。

正面には手洗い用のシンクを設置する予定であったため、
動線を確保することも考えると棚は南側の1箇所にしか作れないのが問題でした。
家族分の靴、ベビーカーや傘、お子さんが公園で遊ぶおもちゃを全部入れるのにはやや厳しい状態。
さらに花粉症がひどいため、コートもできればここ掛けられたら、とのご要望もありました。

最初は横の壁にも棚をつけるプランだったのですが、
幅が80cmしかないため、通路がかなり狭くなります。
棚の奥行きは30cmは欲しいので残りの通路が50cmとなってしまうと
ぎりぎり通ることはできても手の上げ下げが厳しい広さです。
そうなると棚のモノの出し入れも難しく、
低い位置のモノを出すためにしゃがむスペースもありません。

毎日の出入りに使うのにはちょっとストレスになってしまうのでは、と心配でした。
また、コートを掛ける場所が確保できません。


                 

メジャーを使ってシミュレーションもしながら実際に空間のイメージをしていただきました。
やっぱり厳しい、とご本人もご納得。

シューズクロークの幅を少し広めにすれば問題は解決できますが、
せっかく広く使いたいと思っていた玄関が逆に小さくなってしまいます。

そこでご提案してみたのが、シューズイロークを2つに分けるアイディアでした。
ウォークスルーではなくなりますが、収納としては使いやすくなる案です。

空間を壁で2つに分け、玄関から入る土間の部分には
靴や傘、将来もしかしたらベビーカーも置けるスペースをつくり、
ホール側にはそのまま手洗いのシンクを残しながら
コートが掛けられるハンガーパイプを設置しクロークとして使えるスペースをご提案。




ウォークスルーでなくなることでもともとのコンセプトからは大きく変わりましたが
棚はたっぷり付けられ、大きめのものも置けるようになりました。
念願のコートを掛けるスペースも確保できました

回遊できる動線は一般的に使いやすいと言われています。
行き止まりがなく、くるっと回れることで移動距離が短くなったり、
混雑を避けることもできるので生活の上でとても便利です。

ただ、空間の使う目的も考えることが大切です。
回遊できることで動線が良くても収納としての機能を果たせなければ
シューズクロークとしての意味を失ってしまいます。

動線はもちろん、空間の意味を考えての間取り計画が大切です。

今回、一つだけ残った問題が靴の出し入れのための動線でした。
シューズクロークがウォークスルーでなくなる場合、
玄関に日々履く靴がしまえた方が便利でしょう。

ご家族や設計士さんとじっくりご相談のうえ、上記のプランで決定!

当初のプランからは大きく変更になった部分もありますが、
不安が解決できてかなりホッとされた様子でした。

夢のマイホームの完成まであと少し!

これからの家づくりのプロセスも楽しんでいただき、
人生の中での素敵ない思い出になりますように♫

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Home Life Style では、このように設計計画中の新築の収納や間取りに関してのご相談を承ります。
ライフスタイルや持ち物に合わせた収納計画を、
女性目線ならではのアドバイスが提供できる住空間収納プランナーにご相談してみてはいかがでしょう?

ご興味のある方は是非、こちらよりお気軽にお問い合わせください

 ホームページからも詳しい情報がご覧になられます。