2017年12月1日金曜日

ヒュッゲな12月を目指す



最近、日本でもよく聞くようになったデンマーク語の言葉「ヒュッゲ」(hygge)。
ヒュッゲとは一言では訳せない、デンマーク人の生活スタイルを表す表現。
「ほっこりした、心地よい時間や空間」のようなニュアンスを持ちます。

キャンドルライトの炎がゆらゆらと揺れる温かなムード。
柔らかなブランケットに包まれ、ホットワインやココアを飲みながら
家族や大切な友達と過ごす、リラックスした楽しい時間。
暖炉の中で薪がぱちぱちと燃える音。
キッチンから香る、ゆっくり煮込んだりオーブンで焼いている美味しい料理、
またはパンが焼き上がる香り。


世界で最も幸せな国とも言われているそんなデンマーク人の
ヒュッゲなライフスタイルを見習おうと欧米でも昨年頃には大ブームとなり、
最近では日本でも話題になり始めているようです。

冬になると日が短くなるデンマークでは、外食をするよりも
家で過ごす時間が多くなります。
家族で食べたり、友達が遊びに来たり。
そしてゆっくりした時間を楽しみます。

なんだか理想な暮らしですね。


ヒュッゲとは目に見えるものではありません。
フィーリングからくるものです。
ほっこりした雰囲気の中でのリラックスした気持ち。
楽しい時に心の底から幸せを感じた時のあの気持ちです。

なのでヒュッゲな暮らしのHow to はありません。
ヒュッゲスタイルのインテリアというものもありません。
自分にとって何が心地よいか考えてみましょう。

私が始めてヒュッゲという言葉を聞いて頭に浮かんだのが
子供の頃に過ごしたクリスマスでした。



キラキラ輝くツリーのライトやオーナメント。
両親が大好きだったビング・クロスビーの「ホワイトクリスマス」の曲。
母の編んだ下手な手編みのセーターを着て、
家族で暖炉の前でボードゲームをしながら笑ったり、
暖炉でマシュマロを焼いて食べたこと。
ソファの上で愛犬のコリー犬、キャンディーがぐっすり眠っている姿。
思い出すと体の芯から温かさを感じ、ついつい笑顔になります。

デンマークではなく、日本で過ごしたクリスマスでしたが、
まさにあれがヒュッゲだったんだなあ、と今になって思います。

そんなエピソードを思い出し、今年の12月は気持ちを楽にして
ヒュッゲの精神を忘れない月にしたいと願っています。

焦らずにtake it easy。
でもやるべきことはきちんとやる。
手を抜くということではなく、一つ一つやることの大切さを
考えながらやるっていうことだと思います。