家の中で、自分でいろいろ作るようになってから、
自ら「趣味はDIY」と語っていました。
キッチンの簡単なラックを作ったのをきっかけに、
家のあらゆる場所で、部屋のサイズや物に合わせて
家具を作ったり、ペンキ塗りをしたり、週末はホームセンターに通いながら
手作りを楽しんでいました。
作り始めた頃は確かに趣味だったのかもしれません。
でも、今は趣味ではなく、
快適な生活空間を保つための日常的なことと思っている感じ。
イギリスでは家の中でのちょっとした修理は自分でやるのが一般的です。
それが本来のDIY。水道や電気工事、外壁のペンキ塗り、
窓枠を塗り直すなど、家の良い状態を保つためにすること。
私がやっている、家具を作ったり好きな色にペンキを塗ったりしているのは
DIYのなかに入っていても本場イギリス人から見たら「甘い」と言われそう。
なぜ「趣味」とはちょっと違うのかといえば、
そのメンテナンスも自分の責任。
ペンキを塗ったらいつかは汚れ、
塗り直したりリタッチは必要になってきますし、
貼った物は剥がれてくることも。
もちろん、もともとはDIYではない物でも
メンテナンスは必要ですよね。
テーブルにワックスをかけたり、
ソファカバーやカーテンのクリーニングをしたり、
普通に家のお掃除だってそうです。
私にとってのDIYはそんなような物と同じ「仲間」であるとも言えるでしょう。
必要なもの、欲しい物は一通りつくって満足している今は
新しい物が加わるというよりかは今まで作った物の
お手入れが中心となっている感じ。
それも私なりには立派なDIYです。
先日、汚れてきたキッチンの調味料ラックのペンキ塗り直しも
そんなメンテナンスの一部。
自分でつくる以上は最後に使わなくなって手放すことになるまでは
大切にしてあげるのがつくった人の責任でもあるのだと思っています。